沈む島「ツバル」の海面上昇/水没に人的要因が影響!?

沈む島「ツバル」の海面上昇/水没に人的要因が影響!?

「南太平洋の小さな島」はいくつかあげられるが、「ツバル」という島をご存じだろうか。楽しむためはもちろん、私たちが気づくべき「環境問題」を考える旅の目的地にもなる島、「ツバル」の真実を紹介する.

2017.12.27 UPDATE

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サンゴ礁でできた、南太平洋に浮かぶ島国・ツバル

ツバル

南太平洋、赤道の下に位置する、サンゴ礁でできた島国。首都はフナフチ、面積は26㎢、海抜は最高で5m程度。島の人口は約1万人、言語は英語とツバル語が使われており、95%はキリスト教を信仰している。気候は、熱帯海洋性気候で、3~8月が乾期で、9~2月が雨季に分けられる。

出典:placesbook.org

オセアニア州に位置する

世界地図全体から見ても、ツバルは非常に小さい島国であることがわかる。赤道よりも南にあって、近くにある有名な島国と言えば、オーストラリアやニュージーランドといったオセアニアを代表する国である。

これが、ツバルの国旗

オーストラリアやニュージーランドのものと同じように、左上にイギリスの国旗があって、太平洋を示す水色の部分には国を構成するツバルの島々を表している。

現地では、なかなか面白い通貨が使われる

ツバルで使われる通貨は、ツバル・ドルと呼ばれている。価値はオーストラリアの通貨・オーストラリア・ドルとほぼ同じで、紙幣や貨幣ともにオーストラリア造幣局が作っていて、日本では見られない、正九角形の貨幣もある。

首都であり、ツバル唯一の都市である フナフチ

出典:dxnews.com

本当は、フナフチ島という島で成り立っている

ツバルの首都・フナフチは総面積約2.4㎢と、30もの小島からなる環礁で成り立っている島にある。この島はツバル最大と言われていて、行政官庁やホテルが集中しており、ポリネシア人の島民がたくさん住んでいる。

写真 フナフチ空港

ツバルの首都、フナフチにある国内唯一の空港の周りには、銀行、政府オフィスビル、国営ホテルなどがある。しかし、それ以外の目立つような建物はなく、道を通る車の数も極端に少ない。他の国の人から見れば、魅力がなさそうに見えるが、ここはれっきとしたツバルの首都であり、南太平洋の他の島々から多くの人がやって来る。

しかし、今その島は、水没の影響を受けやすい

出典:econews.com.au

海面上昇によって浸水した民家

ツバルは、海抜も低く、隙間のあるサンゴ礁でできている島であるため、海面が上がることによって、洪水、海水が浸水し、畑では塩害も起こっている。
水没が起こる理由は、実は、多くの人が口をそろえて言う「地球温暖化」によるものではないということが近年明らかになった。
では、原因は何かと言うと、エルニーニョ現象などの海洋の変動の影響を強く受けていることが発表された。

出典:econews.com.au

水没の原因は、他にもあげられる。

ツバルが沈むもう一つの原因は「人為的な開発」もあげられる。現在、いつ沈むかわからないこの小さな島を一度訪れようと多くの観光客が押し寄せ、それらに対応するための大規模な整備工事を、もともと頑丈ではないこの島に行って、地盤がさらに脆くなって、海水が染み込みやすくなり、自ら沈む状況に陥っている。という説がある。

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水没が危惧されている南太平洋の島は、ツバルだけではなかった

キリバスも沈むことを懸念されている

33もの環礁から構成されていて、南太平洋に浮かぶ島国・キリバスもツバルと同じように、いずれ水没によって沈んでしまうのではないかと懸念されている。ちなみにツバル、キリバスともに沈んでしまったら、フィジーという島が移民を受け入れると宣言している。

ツバルを水没から救うために、様々な活動が行われている

廃棄物処理啓蒙事業

またツバルでは、ゴミに関する問題も多い。
その理由は、より稼げる仕事を求めてツバル本島へ移動した人や食料の輸入が増えて、それによって大量のゴミが出て、あちこちに捨てられている。ツバルには処分施設がなく、ゴミ問題も重視しないツバル政府にも問題がある。

出典:phys.org

フォーラム・サンド・プロジェクト

沖縄県のお土産として知られる「星の砂」。実はそれは「有孔虫」という原生生物の抜け殻なのだ。その殻が石化して島を作る場合もある。今ツバルでは、この有孔虫を繁殖させて、島の水没を防ぐという計画が進められている。有孔虫が暮らしやすい環境を作ったり、水槽で繁殖させるという取り組みが積極的に行われている。

日本にある、ツバルの人々の知恵を学べる施設「山のツバル」

山のツバル

鹿児島県曽於市財部町(そうしたからべちょう)にある、昔ながらの大量にエネルギーを消費しない生活を体験できる施設。創立者はツバルで行われた環境配慮への旅行「エコツアー」に参加した人で、敷地は400坪程あり、薪を燃料とする、囲炉裏(いろり)、竈(かまど)、薪風呂などを備えていて、さらには有機農法で育てる野菜の畑や稲作の田園もあるのだ。これらはまさに、自給自足で生きるツバルの人たちの生き方と同じような体験が可能である。

日本からツバルに行くには、どうしたらよいか

フィジーで乗り継ぎする必要がある

現状を調査するために、ツバルへ向かいたいという人は多い。しかし日本からツバルへは残念ながら直行便がないので、フィジーにあるナウソリ空港へ向かって、そこから船や飛行機を使ってツバルに向かうことが必要となる。


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