【万里の長城】中国観光スポットで外せない 壮大な長さの城壁

【万里の長城】中国観光スポットで外せない 壮大な長さの城壁

現在、経済成長を遂げている国、中国。そこは歴史ある名所がたくさんあり、とくに有名なのが、世界遺産にもなった「万里の長城」という壮大な城壁である。この建造物は、見た目はすごいことはもちろん、深い歴史が秘められていることなどを紹介する。

中国が誇る、地上最大の長さを持つ城壁「万里の長城」とは

万里の長城

万里の長城とは、中華人民共和国の首都・北京の北部にある、長い道のりを持つ城壁の遺跡。かつての長さは、8,851.8kmと思われていたが、2012年にこれよりもっと長い21,196.18kmの距離があるということが判明した。これは上空から見ると、まるで竜が山々を統べるように渡っている光景となっていて、この壮大な遺跡は、1987年に世界遺産として登録された。

出典:onebigphoto.com

沈む夕日によって、より偉大な印象が伝わってくる

日中が終わって、夜になることを知らせる落陽の光は、長城を勇ましく照らしているように見える。その上どこまでも届く光によって、長くて険しい道も希望の道のように輝いている。

老竜頭(ろうりゅうとう)

またの名を、万里の長城の東の端っことも言われていて、渤海(ぼっかい)に突き出す老竜頭は、古代における防衛体制で重要だった。見た目はまるで龍の頭のような形状になっているのが特徴で、敵の侵入を防いで難攻不落を誇っていた。

タクラマカン砂漠

中央アジアのタリム盆地の大部分を占めているのが、337,000平方キロメートルもあるこのタクラマカン砂漠。名前はウイグル語で「死」「無限」を意味していて、中国のエネルギー源となる石油や天然ガスも見つけられている。そして万里の長城は、中国の西にあるウイグル自治区のこの砂漠まではるか遠く続いている。

出典:www.bbfc.co.uk

『グレートウォール』という映画の舞台にもなった

2016年に中国・アメリカの協力によって、万里の長城が舞台となった映画、「グレートウォール」が上映された。内容はここで行われた歴史上の壮絶な戦いを描いていて、壮大なアクションシーンが見どころとなっている。

なぜこのような城壁が造られたのか その歴史に迫る!

春愁時代の紀元前657年は、戦乱の世の中だった。特に匈奴(きょうど)と呼ばれる悪党が北からやって来て、中国の農民から農作物を容赦なく奪っていった。
これに困った諸国は、匈奴の侵入を防ぐために、防壁を作ることとした。
しかし、当初は、ただ石や土を積み上げた簡単なもので、すぐに破られていた。それから歴代の王朝は悪党の脅威が高まる度に、壁の手薄な場所を補強し続けてきた。

出典:citaty.net

写真:始皇帝

そして大昔の中国は、「秦(しん)」の時代になった。秦で忘れてはならないのが、中国を一つにまとめた始皇帝という人物である。彼は、これまで各地に造られていた防壁を繋いで、より頑強なものにすることを決めた。そして、長城を築き上げるために50万人もの労働者を集め、あちこちの国が築いた防壁を一つに繋げるという大規模な工事を行った。10年もの年月がかかったが、遼寧(りょうねい)省から甘粛(かんしゅく)省に連なる城壁が完成した。

出典:www.memrise.com

写真:武帝(ぶてい)

始皇帝の後に即位した7代目皇帝・武帝は領土拡大と同時に長城を拡張していった。もちろんただ広げるだけではなく、高い見張り台や頑丈な城壁も造り、漢(かん)の時代になるとあれほど頭を悩ませていた、たちの悪い匈奴をやっつけた。その甲斐もあって長城は、西側へ伸び、西の玉門関に到達した。

始皇帝の死から1800年が立ち、中国の時代は「明(みん)」に代わり、長城はついに無敵になろうとしていた。

出典:www.china.org.cn

写真:戚継光(せき けいこう)

16世紀・明の時代、ここまででき上がった壁を見たひとりの男がこう言った。
「厚みがなく、崩れやすい、大軍が攻めてきたら兵士はそこで身を隠すこともできず、どうすることもできない」そんな時、一人の優れた武将が現れた。その名は「戚継光」という、頭の回転が速い若き武将だった。戚継光は、当時中国で大問題だった極悪な海賊、倭寇(わこう)を退治した後、ある思い切った行動に出た。それは、「万里の長城をより頑強にする」を強く訴えたことであり、現在残っている万里の長城は、明の時代に増築したり補強されたものがほとんどだ。

ようやく、どんな敵も怖くない無敵の長城になった

戚継光は長城の近くに16年間住み、徹底的に長城の修復に全力を注いだ。その方法は、特殊な作りのレンガを敷き詰め、壁を固めたというものだった。さらに、数百メートルおきに、空心敵台を新たに増築し、敵の襲撃を完全に食い止めた。こうして200年もの年月をかけて、とうとう全長が1万3千里に達したことから「万里の長城」と命名された。

登ってみると、中国独自の悠久な歴史を味わえること間違いなし!

これだけ素晴らしい「万里の長城」を見ると、登らずにはいられない人も出てくるだろう。
さすがに全部渡りきるのは無理だが、自分のできる範囲でも登ってみると、そこから見渡せる景色は素晴らしいもので感動する。
なので旅行に来て登る前に、知っておいてほしいことを紹介する。

・まず、長城を登るにはその特徴に対応できる体力(覚悟)が必要。
(山に沿って造られているため、かなりきつい傾斜も結構ある)

・防寒対策を実践すること
万里の長城は、北京の郊外にある。なので気温も都市部と比べると5度低い。
さらに、冷たくて強い風も吹く。寒さ対策の上着を持っていくと安心だ。

・散策するなら、それにふさわしい靴を
先ほど紹介したように、傾斜がきついと滑りやすくなる。
靴底が滑りにくい素材でできている、ウォーキングシューズなどがおすすめ。

・最近では、北京ツアーパックに組み込まれていることも多い。
旅行会社が考案した、中国・北京ツアーの中には、万里の長城を登れるオプションが組み込まれていることがあるので、旅行をお考えならぜひ検討するとよい。

土曜日曜は、混んでいることがわかる

長城は、中国に住む人にとっても名所なので、地元の人でごった返すこともある。城全体に人が収まると、ぎゅうぎゅう詰めになって進めないことも考慮しなくてはならない。そして連休になると、1日につき8万人も訪れるが、ゴミを平気でここに捨てていく心無い観光客もいるのが現状だ。

登るだけでへとへとになりそう階段

登り始めは意外と楽だが、進むにつれてだんだん傾斜がきつくなってくる。そして道の所々には、さらに上を目指すのを手伝ってくれる階段が置かれているが、これも結構勾配がきつい。当然膝にも負担がかかるが、平気で軽々と登っている高齢者も結構多い。おそらく段数は数えきれないくらいあるに違いない。

道幅は、意外と広々としている

当時の戦いで、大勢の兵士たちが入れるように、道幅は結構広くしていて4.5mもの長さがあった。その上傾斜がきついところばかりではなく、このように緩やかな、恰幅の良い道もある。なのでここで記念写真を撮影して、少し休憩を取る観光客も多い。

空心砲台

長い道の間にあるこの砲台は、狼煙(のろし)で合図を送っていたこともあったので、戦いにおいて重要な役割を果たしていたということがうかがえる。もちろんしっかりと屋根があって雨露をしのげるので、長く歩き続けて疲れたら、無理せず空心砲台で休憩してもよい。

万里以外にも、長くて起伏が激しい長城が中国にあった!

八達嶺長城(はったつれいちょうじょう)

北京市内から75km離れたところにある、万里の長城の中にある長城。明の時代に完全建設されて、近くには北京市内とつながっている高速道路もあるので、1年中多くの観光客が訪れる。さらに全長は3700mあり、女坂という緩やかな道のりと、男坂というきつい道のりがあるのも特徴。

出典:blog.udn.com

司馬台長城(しばだいちょうじょう)

これも明の時代に建てられた、万里の長城内の城壁。明の時代からずっと変わっていない姿と雄大さがあって、すぐ近くには金山嶺長城や白龍潭風景区もある。勾配は最大で85度にもなるが、天まで届きそうな梯子のようだとも例えられて、19kmの全長がある。

慕田峪長城(ぼでんよくちょうじょう)

中国の南北朝時代の北斉(ほくせい)に建てられた万里の長城の一部で、明代になるとかなり強化された。北京市内の内に含まれて、全長は約2kmで、幅は4mにもなる。標高数千メートルの所には関所もあり、道には何千もの石段が敷き詰められている。規模は小さいが観光客は少なく、ゆったり散策したい人におすすめの城壁で、体力が十分にない人も楽しめるように、ロープウエーの設備も整っているのも特徴。

日本から、悠久なる歴史の城壁・万里の長城へ向かうには

まずは、日本から直行便で、中国・北京へ向かうことが前提。
2008年に開かれた北京オリンピックのおかげで、人気の観光名所「八達嶺長城」までの路線が開通した。なので電車でそこへ移動することをおすすめする。八達嶺長城と、万里の長城は近いので、迷わずに行ける。
なお万里の長城を歩く前には、服装、靴などの注意事項に目を通しておくことも不可欠。

万里の長城を訪れるなら、最高のシーズンを把握するのも忘れずに。
一番よいとされるシーズンは9月中旬から10月中旬だが、中国本土の祝日もこの月に集結していることもあるので、地元の観光客で込み合うこともある。ちなみに春は黄砂がひどくなってしまい、夏は熱中症になるくらいの猛暑を味わうことになるが、そこは四季折々の風情も楽しめることを忘れてはならない。


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