【フォロ・ロマーノ】ローマ帝国の歴史が伝わるイタリア観光で必見の遺跡!

【フォロ・ロマーノ】ローマ帝国の歴史が伝わるイタリア観光で必見の遺跡!

イタリアの首都「ローマ」は、世界史でもおなじみの、古代の時代を物語る遺跡が豊富にあることを忘れてはならない。特に有名な「コロッセオ」もよいが、ローマ帝国の政(まつりごと)の中核となった遺跡「フォロ・ロマーノ」について紹介する。ここもなかなかの圧巻である。

繁栄した古代ローマの中心だった遺跡「フォロ・ロマーノ」

フォロ・ロマーノ(Foro Romano)

紀元前8世紀から、紀元後5世紀までその名を轟かせていた、政治や国民の生活になくてはならない大きな広場。政治・経済・宗教などに対する重要な役割を行い、ローマ帝国の繁栄を支えていた。しかし、形あるものはいつか崩れる。繁栄していた帝国は、徐々に秩序が乱れていき、挙句の果てには分裂という末路になり、このフォロ・ロマーノも衰退した。
※ちなみに、この遺跡の名前から意見を交換し合う会合という意味の「フォーラム」という言葉が生まれた。

この重要な広場が完成するために不可欠だった秘密に迫る!

紀元前753年に、伝説上だがローマが始まったという。
あらゆる法令、政治を執る役職などが定められ、戦争も繰り広げられた。
そんな混沌とした世の中で、「フォロ・ロマーノ」が築かれた。

ここが、ローマが誇る遺跡・フォロ・ロマーノ

皇帝や政治家たちは、ローマ帝国の中心地に、フォロ・ロマーノを建てようと考えたが、その土地は建物を建てるのに向いていない水分をたっぷりと含んだ湿地で、その上近くにはよく氾濫が起こるテヴェレ川という河川もあった。それらを克服するために、雨水を逃がす排水溝を整備し、頑丈な建設技術を考案したのだ。しかし広場は完成しても、まだまだ何度も改良が行われた。

写真で見て分かる通り、古代ローマの壮大な風情があふれていて、毎年世界各国から多くの観光客が訪れている。もちろん初めて訪れる日本人にも、日本語でのガイドをしっかりと行っている。

ローマ帝国時代の社会を築き上げた建造物が、この広場に集結!

出典:www.minube.net

バジリカ・アエミリア

古代ローマのフォロ・ロマーノに位置して、紀元前34に建てられたと言われている。建物の大きさは3000㎡あって、数々の執政官を輩出した貴族の名前が付いている。ここでは主に商業の取引が行われて、過去2回も火事に見舞われ全焼してしまい、現在は柱のみとなっている。
※ちなみにバジリカとは、「公会堂」という意味の単語。

クリア・ユリア

フォルム・ノマルムによって建てられた、政治を運営する役割を担う元老院議事堂。フォロ・ロマーノの中で最も古くて何の損傷も受けていないのが特徴。今は教会となっていて、「賽は投げられた」という台詞で有名なシーザー(カエサル)によって新しく再建されたと言われている。

セヴェルスの凱旋門

高さ20.88メートル、幅23.27メートル、奥行き11.20メートルという荘厳な凱旋門。195年に建設が始まって、203年に完成した。ローマの中心部にあり、3つのアーチ型の入り口があるのが特徴で、フランス・パリの凱旋門にも負けないくらいに芸術的だ。そして建立の理由は、皇帝セヴェルスが戦いで勝ったのを記念している。

フォカスの記念柱

セヴェルスの凱旋門の後ろにそびえ立つ柱で、東ローマ帝国皇帝・フォカスを称えるために建てられたと言われており、近くで見てみると縦に何本もの溝が彫られていて、2世紀頃に制作されたものと推定されている。13.6mもの高さがあって、かつてはてっぺんにフォカスの石像が置かれていた。

出典:it.wikipedia.org

ロストラ

ここは政治家が、熱い演説を行う壇となっていて、かつての有名な皇帝・カエサルも使っていたと言われている。戦いで勝利すると戦利品として持ち帰るという兵士もいて、ロストラという名前は「船首」という意味を秘めており、高さは3m、横の長さは最大12mにもなる。

サトゥルヌスの神殿

フォロ・ロマーノの入り口にある立派な神殿が、このサトゥルヌスの神殿。古代ローマの最も神聖な場所と言われていて、紀元前5世紀に建てられた。だから多くの観光客がフォロ・ロマーノに訪れたら、必ずここで写真を撮ったり、じっくりと観察する。今は8本の柱が現存しているだけだが、ローマ神話に出てくる農業の神を祀り、豊作を成就させるように祈りを込めて建てられた。

ユリウスのバシリカ

カストルの神殿とサトゥルヌスの神殿の間にある、政治・裁判などを行った施設。現在は柱と床となった土台のみが残っているが、遺産相続をめぐる裁判はこの場所で行われたと言われている。帝政時代で活躍したカエサルが建てた。

ヴェスタの神殿

ローマ神話に登場する竈(かまど)の女神・ヴェスタを崇拝するために建てられた、ローマの中で最も古い神殿。形状は柱に囲まれた、円柱型の立派な建物で、中にはローマの世界征服を叶えるパラス・アテナ像が置かれ、聖なる炎を灯して祈祷したとも言われている。

ヴェスタの巫女の家

竈と火の女神・ヴェスタに使えて心から崇拝する巫女が暮らしていたと言われている家。あちこちに巫女たちの像があって、周りには少しだけだが花の種があるので、多くの人たちが素晴らしい場所だと感じている。なお巫女たちは、ヴェスタ神殿の聖火を、絶やさないように守っていて、「ヴェスタの巫女」はオペラの題材にもあげられた。

カストルとポルックス神殿

紀元前495年に、レギッルス湖畔の戦いで勝利したことを記念して建てられた、フォロ・ロマーノ内の神殿の一つ。3本だけ残っている柱はコリント式で、大理石でできていて、名前の意味は、双子座のモデルにもなったギリシャ神話の双子の男兄弟から来ており、その双子の神に敬意を示すために建てられた神殿としても知られている。

出典:www.flickr.com

ディウウス・カエサル神殿

「ブルータス、お前もか!」という最後の言葉を残して大勢に暗殺されたカエサルを、埋葬している神殿。ちなみに建立したのはカエサルの甥で後にローマ皇帝となるアウグストゥスで、もともとは荘厳な神殿だったが、時間が経つにつれて劣化していき、とうとう基礎部分しか残らなかった。

出典:www.fotoeweb.it

ティトゥス帝の凱旋門

先ほど紹介したセヴェルスの凱旋門にも劣らない、芸術性と壮大さをかなり持っていると感じる。第11代皇帝ドミティアヌスが、兄のティトゥスがエルサレム攻囲戦での功績をたたえるために建設して、反対側に回るとティトゥスへ送ったオリジナルの碑文が残っている。

出典:www.flickr.com

タブラリウム

名前は、ラテン語で公文書館という意味があって、業務で作成された公文書を、厳重かつ大切に保管するだけではなく今で言う市役所の役割もきっちりと果たしていた。建物が崩れた様子もなく、美しい状態で現存していて、中からは法律や公的記録が刻まれた青銅の板がたくさん発見された。

出典:ancientrome.ru

アントニウスとファウスティナ神殿

正式名称は、「アントニヌス・ピウスとファウスティナ神殿」で、アントニウス帝が、亡くなった妻・ファウスティナへの思いを込めて建て、後継人によって皇帝アントニウス・ピウスと皇后ファウスティナを祀るための神殿となった。これもまた美しく壮大な状態で、フォロ・ロマーノに現存する。

出典:www.flickr.com

マクセンティウスのバシリカ

ティトゥス帝の凱旋門を潜ると待ち構えている、これも、れっきとしたフォロ・ロマーノ内の公会堂。皇帝のマクセンティウスが建設を始めて、同じく皇帝のコンスタンティヌスが完成させた。現在では北部分しか残ってなくて、残りは大地震で崩れてしまった。

出典:blogs.getty.edu

聖なる道(ヴィア・サクラ)

フォロ・ロマーノ内に入ってしばらくは散策するのにちょうどよいのが、この聖なる道。歩いていくとだんだんこの遺跡の雰囲気を感じられる。そしてこの道はティトゥスの凱旋門とセヴェルスの凱旋門を一直線で結ぶ道で、この通り道の幅は広く、行列やパレードのような行進が盛大に披露された。

さらに隣にはローマを象徴する闘技場「コロッセオ」がある!

有名映画「ローマの休日」にも出てきそうな遺跡が集うフォロ・ロマーノのすぐ隣に、まさに古代のアリーナと言える競技場があるのだ。そう、名前は皆さんご存知「コロッセオ」である。

出典:www.meteoweb.eu

コロッセオ

直径188m、周囲527m、高さは57mもある、競技を披露して、観戦する円形闘技場で、巨大という意味のイタリア語「Colossale(コロッサーレ)」によって名前が付いた。なお、競技といっても、今のような良心的なスポーツではなく、剣闘士同士がどちらか死ぬまで戦うものや、凶暴な猛獣相手に戦うという凄惨なものだった。

フォロ・ロマーノを散策する上で、事前に知っておくべきこと

・フォロ・ロマーノは、結構広い。なので履きなれた運動靴を履くとよい。
・そして夏は灼けつくような暑さが厳しく、日差しを遮り木陰を作るようなものもない。帽子・サングラス・日焼け止めを忘れずに。
・もちろん脱水症状を防ぐために、飲み物も携帯しておいた方がよい。ちなみにフォロ・ロマーノ内には売店は一切ない。
・なお見学は、最低でも2時間は費やした方が、楽しいものになる。

日本からフォロ・ロマーノへ行くのは、意外と簡単!

日本からイタリアへ向かうには12時間もの時間がかかるが、直行便でローマに渡れる。
ローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港から、オープンバスでローマ中心部に行き、コロッセオで降りると、その隣にフォロ・ロマーノがある。


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