マカオ歴史地区は町全体が世界遺産の観光都市

マカオ歴史地区は町全体が世界遺産の観光都市

中国の都市・マカオには、全体が世界遺産になっている地域がある。それは「マカオ歴史地区」と呼ばれる場所であり、そこには歴史を感じさせる建物や広場が揃っている。ここを訪れると、中国とは思えないような街並みに感動すること間違いなし。

2019.11.29 UPDATE

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町全体が世界遺産となっていて感動を誘う、マカオ歴史地区!

東洋と西洋が複雑に絡み合っているマカオ歴史地区は不思議な魅力がある

マカオは、香港と並ぶ中国自慢の都市である。そこにはカジノや観光名所、美味しいグルメなどが揃っているが、この「マカオ歴史地区」もあることを忘れてはならない。ここは世界遺産としても認められた、歴史を感じる場所である。

海に面していて大都市・香港からもかなり近いということが伝わる

マカオの位置を地図で確認してみると、ものすごく広い中華人民共和国(中国)の海に面した地方にあることがわかる。さらにその右隣には同じく賑わう都市・香港もあって、首都である北京からはすごく離れていることが伝わってくる。

大聖堂や寺院など、この街には深い歴史を感じられる建物がある!!!

出典:www.flickr.com

正面部分だけしか残っていないけれど美しさは建材の聖ポール天主堂

ポルトガルの17世紀辺りの大聖堂の遺跡。この地域だけではなく、マカオ全体の名物にもなっている。きれいにくり抜いた壁だけがあるように見えるが、しっかりと立っているのがよくわかる。

出典:blog.xuite.net

またの名をバラ教会とも言う聖ドミニコ教会には聖母マリアの像がある

薄い黄色の壁と、濃い緑のドアや窓が見事に調和している、この地域の神聖な教会の1つ。中は、心が落ち着きそうな造りになっていて、たまにコンサートが開かれることもある。そして奥の鐘楼では、300種類以上の宗教品が飾られる。

世界遺産としても認められたパワースポット・媽閣廟(マー コ ミュウ)

航海へ出る人たちの無事を祈っている、マカオ三大古廟の1つ。もちろん多くの観光客が訪れていて、元気を与えるパワースポットとしても有名である。中に入ると、線香を立てて祈りを捧げる人が多い。

出典:mapio.net

16世紀に建設されて位の高い教会として知られている大堂(カテドラル)

1576年に創建されて、1884年に再建された、この地区自慢のカテドラル。またの名を「主教座堂」とも言い、内部にはきれいなステンドグラスが張り巡らされている。司教を置くことが許された、非常に位の高い教会でもある。

出典:www.flickr.com

1888年に建てられた中国寺院・ナーチャ廟も見ておきたい建物だ

中国の暴れん坊の神・ナーチャを祀ってある廟。これまで紹介したものに比べると、こじんまりとした大きさになっているが、立派なマカオ歴史地区の名所である。そしてナーチャは、中国の文学作品にもたくさん出てくる。

出典:blogs.hopto.org

まっすぐではなく頭にかぶる笠のような形をしているのが特徴の巨大線香

先ほどの媽閣廟で使われている線香は、直線状になったものもあるが写真のように螺旋状の円錐になっているものもある。これを連結して火を付けると、全体がより神々しい雰囲気に包まれるに違いない。

出典:www.zglxw.com

ミサも行われて縁結びの穴場として知られている聖アントニオ教会

これも、マカオ自慢の神聖な教会の1つ。ここは昔・ポルトガル人の婚礼の場所としても使われていた。なので「花王堂」という中国の呼び名が付いた。この中に入ると、神聖な雰囲気に心を奪われてしまいそうだ。

レアル・セミナリオとも呼ばれている敬虔な聖ヨゼフ修道院及び聖堂

長い間かけて、イエスズ会によって建てられた教会。クリーム色の壁と所々の白、そして建物自体の外観が1つになって、素晴らしい雰囲気を作り出している。そしてここには、日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの遺骨も祀られている。

イギリスの東インド会社によって作られた神聖なるプロテスタント墓地

カトリックとは対照的なキリスト教の一種・プロテスタントの信者の魂が眠る場所。ここには色んな形状の墓があって、よりキリスト教らしい雰囲気が出されている。そして魂は永遠にこの土地を見守っているに違いない。

街の発展に貢献してきた観光名所も、絶対に抑えておきたい!!!

出典:www.zouba.cn

長い間ずっとマカオの市政を管理してきた民政総署は荘厳な雰囲気がある

マカオがポルトガルに支配されていた時に使われていた、役所のような建物。最初はレンガ造りだったが、のちにバロック形式になった。中庭にはポルトガルの詩人の胸像が置かれていて、今でも市政の管理が行われている。

展望台やバンジージャンプなどの要素を取り入れているマカオタワー

これは、マカオに来たら何が何でも寄っておきたい観光名所。高さは何と338mもあって、バンジージャンプを始めとする数々のアトラクションが催されている。もちろん中には景色を眺望できる展望台や、レストランも完備している。

出典:www.macau.com

灯台と教会も兼ねていて色んな文化を取り入れるマカオらしい外観を持つギア要塞

要塞だけではなく、そばには東大や教会も完備されていて素晴らしい眺望も楽しめる施設。これにはかつて、ポルトガルの船が海で遭難した時、この土地から出た数本の光で救われたという話が残っている。

出典:geolocation.ws

元々は大富豪の別荘だったが今では市民に愛されているロバート・ホー・トン図書館

多くのマカオ市民に利用されている、壮大な図書館。本がたくさん揃っていて、とても静かなので、ここでゆっくりと過ごしても構わない。そしてここはマカオ市内で最大の図書館とも言われている。

ポルトガル国王に敬意を表して建てられた素晴らしきドン・ペドロ5世劇場

薄い緑色に覆われているのが特徴的な、西洋式の劇場。かつては男性しか使えなかった社交場だったが、後に劇場として使われている。ここには残念ながら入ることはできないが、たまにオーケストラコンサートが中で開かれる。

セナド広場の前に立ちはだかる仁慈堂大樓(じんじどうだいろう)

全体は純白の白に覆われて、アメリカのホワイトハウスあるいは西洋の貴族の邸宅のような形をしている名所。現在は公証役場として使われている。中に入ってみると宗教に関する絵画、陶器などが展示されていて、夜になるとライトアップされる。

出典:www.flickr.com

4000ヘクタールもの敷地と西洋の建築技法で多くの人を引きつける鄭家大家

孫文や毛沢東などの中国の思想家が暮らしていたといわれる邸宅。もちろん入場料は無料で、どんな人でも入れるようになっている。そしてここは、長い時間をかけて修復されてきた。こんなに広い邸宅は、誰もが憧れる。

過去から現代に至るこの地の貿易の歴史などを伝えている海事博物館

マカオの歴史を始め、海洋に関すること、航海に使われていた船や道具の展示、そして小さな水族館もあるという、本当に来てみる価値が十分にある博物館。もちろんここには、ポルトガルの航海も展示されている。

エスカレーターで一気にたどり着けるモンテの砦はマカオ市内を一望できる

聖ポール天主堂跡のすぐ隣にある、小高い丘。かつては戦いに使われていた場所で、その名残を示すために模型の大砲を置いている。そしてここからは、マカオで最も大きいカジノ・グランド・リスボアを始めとする見所を眺望できる。

出典:journeymart.com

歴史・文明・商業活動・文化などをたくさん展示しているマカオ博物館

せっかくマカオを訪れたなら、歴史や文化もしっかりと学んでおきたい。この博物館を訪れてみれば、現代に至るまでのマカオの歴史をじっくりと知ることができて、さらに旅行が有意義なものとなる。

全部で33か所もあるカジノは24時間営業で専用のシャトルバスも出ている

マカオの醍醐味と言えば、やっぱり何と言ってもカジノである。これだけ規模が大きい建物の中では、初心者でも簡単に楽しめるものや少し難しくて配当率が高いカジノが実施されていて、外側はイルミネーションできらめく。

出典:journeymart.com

安い入場料で入れてパンダに合えるマカオ ジャイアントパンダ パビリオン

中国で有名な動物・パンダを見せてくれる施設。パンダは木に登ったり、餌を食べていたり、のんびりと過ごしていて、多くの観光客を虜にしている。

望廈炮台(モンハほうだい)からもマカオの素晴らしい景色が見られる

ここもモンテの砦と同じように砲台が置かれていて、素晴らしい景色を一望できる穴場となっている。やっぱり高い所から見た景色は、いつ見ても心を潤す。

ロウ・リム・イオック庭園は立派な市民の憩いの場所として知られる

以前は中国人豪商が所有していたが、政府が買い取って一般人向けに公園として開放した。入り口の門をくぐっていくと、都会の騒々しさを忘れられるような庭園が広がっていて、思わず心が癒されそうだ。

世界屈指のカジノとも言われている、グランド・リスボア・カジノ

常に輝いていてこんなに迫力がある建物は、マカオだけではなく世界各国で屈指と言われているカジノなのだ。この中では日本国内では決してできない、ルーレット、バカラ、クラップスなどのカジノを、思う存分楽しめる。

2016年にオープンした豪勢なカジノホテルである、ザ・パリジャン・マカオ

エッフェル塔が堂々とそびえ立っているこの施設は、フランスの首都・パリを満喫できるような造りになっていて、3000もの客室を備えている。コンサートホールでライブ演奏をやることもたくさんあり、ここでも大迫力のカジノを楽しめる。

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イタリアの建築家によって設計され、連隊の宿舎の役割をしていた港務局

マカオの治安を守るために建てられたこの建物は、イタリアの建築家によってこんなにおしゃれなデザインとなり、200数名の将兵が駐在していたことでも有名である。しばらくすると政府の港務局のイミグレーション部門の事務所となり、現在はロビーのみが自由に見学できる。

豪華絢爛という言葉が適している、ザ・ヴェネチアンマカオ・ホテル

テレビで紹介されることもしばしばあるこのホテルは、東京ドーム1個分のカジノを設けていて、世界からも注目を集めている。その上内装もイタリアのヴェネチアを連想させるような作りになっていて、ゴンドラが行き来する運河も完備している。

休憩したり、大勢で写真を撮るのにふさわしい、広場も充実!

出典:tupian.baike.com

ポルトガル人が最初に降り立った場所として知られているバラ広場

石畳が敷かれた地面がほんのり赤く染まっているのが特徴の、素敵な風情があふれている広場。この広場ではポルトガルの伝統舞踊が披露されたり、昔ながらのアイスクリームを販売する屋台も出てくる。

出典:big5.huaxia.com

常に観光客が訪れ周辺には色んなお店がずらりと並んでいるイエズス会紀念広場

カトリックで有名な「イエスズ会」は、このような素晴らしい建物も残している。いくつもの土産物屋が並んでいて、大きな建物があって、神聖な雰囲気の銅像も経っているのがとても素晴らしい。もちろんここで記念写真を撮っても構わない。

多くの文学者の像やきれいに整った花園などが置かれているカモンエス広場

マカオで長い間暮らしていたポルトガル人の詩に由来する、理想の広場。ここの周りは木で囲まれていて、あちこちにベンチや小さな花園があるので、多くの人がここに集まる。なので、マカオ自慢の憩いの場とも言える。

セナド広場と周辺の建物はマカオ観光の出発地点にしても構わない

マカオ歴史地区で忘れてはならないのが、このセナド広場である。ここには水が噴き出る噴水があって、周りにはパステルカラーの建物が並んでいて、白と黒の石畳が織り成す模様が地面になっているという、素晴らしい場所である。

カラフルな建物に囲まれてガジュマルの大樹も植えられているリラウ広場

元々は、マカオの貴重な水源だった場所だが、今では素敵な町並みになっている。うねるように大きい木が立てられていて、「リラオの水を飲みし者、マカオから離るること能わず。マカオこそ其の故郷となりて、マカオに必ずや帰らん。」という言葉が残っている。

出典:notatherdesk.com

ポルトガルの伝統的な街並みのようになっている聖オーガスティン広場

マカオ歴史地区のハイライトにもなっていて、すぐ近くには先ほど紹介した図書館もあって、大楼、教会、大砲台も揃っているという理想の場所である。もうこれまで紹介してきた風情を見ると、早速行きたくなるに違いない。


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