数年後いなくなるかもしれない希少な絶滅危惧動物

数年後いなくなるかもしれない希少な絶滅危惧動物

地球上の生き物の中には、あと数年で絶滅してしまう恐れがあるものもいる。それらは人間の身勝手によって住む場所を追いやられたり、乱獲によってそうなってしまったのかもしれない。なので今回はそんな滅亡の危機に追い込まれている動物たちを紹介して、私たちにできることは何かないかということを考えてもらいたい。

2019.11.20 UPDATE

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世界中のどこかに生息している、大切に守りたい絶滅危惧種の動物たち

出典:tolweb.org

上野動物園の人気者になっていて愛嬌あふれるジャイアントパンダ

子供から大人まで幅広く愛されていて、動物園の人気者でもあるこのパンダは、大昔から生態をずっと変えていない「生きた化石」と呼ばれている。しかし故郷である中国南西部の山林が減少されているので、現在では1600頭しかいなくなってしまった。

出典:a-z-animals.com

優しそうな表情をしていてゴリラよりも大きいスマトラオランウータン

ボルネオオランウータンと並ぶ、代表的なオランウータン。主にインドネシアの森林に生息しているが、森林が少なくなってきたことで近年数が減少しているのだ。ちなみに名前は、マレー語で「森の人」という意味である。

淡水に対応できるイルカ・ヨウスコウスナメリも絶滅の危機にさらされている

つるんとした形状を持つ小型のイルカ・スナメリは、その愛嬌ある顔から多くの人に人気がある。主に中国の揚子江で生息しているが、最近では1000頭しか見られなくなってしまっていて、現在も減少傾向にある。

出典:puntacoyote.com

かわいい表情をしているコガシラネズミイルカも希少なイルカである

1990年では600頭が確認されたが、現代ではたった60頭しかいなくなってしまったイルカ。主に違法な密漁によってこんなに減少してしまい、もはや絶滅寸前の危機に追い込まれている。

ふわふわした白い毛をしていて木の上で楽しく遊ぶシルキーシファカ

マダガスカル島の限られた地域で暮らしている、もこもことした白い毛を持つ愛嬌あふれるサル。しかし現在では、焼き畑農業や急増している森林伐採によって、100〜1,000体しか生息しなくなってしまった。

出典:vpravo.blog.cz

人間による密猟や生息地域の減少によって今ではわずかになったアムールヒョウ

またの名を「シベリアヒョウ」とも言う、北の寒い地域に生息しているヒョウ。体が大きくて、特徴的なまだら模様を持っているけれど、今では80頭しかいない。ロシアではこのヒョウを絶滅させないために、様々な活動を執り行っているのだ。

鎧のような皮膚を持っていてかつて東南アジア各国にたくさん生息していたジャワサイ

特徴的な皮膚を持つ、恐竜のようなサイ。インドネシアのジャワ島やラオス、ベトナムやカンボジアでわずかな数で生息している。現象の要因は、角を狙った密猟者が急増してきているということが挙げられる。

オウムのような姿ときれいな青色を兼ね備えているスミレコンゴウインコ

またの名を「ヒヤシンスインコウ」とも言う、瑠璃のように美しい青色を持っているインコ。主にブラジルの森林に生息していて、体長は100cmにもなる。しかし羽毛やペットにするために乱獲が進んで、今では約1000羽しかいなくなってしまった。

アフリカ中央部に生息していて森の哲人とも言われているマウンテンゴリラ

おとなしくて力持ちな霊長類・ゴリラは、アフリカなどの熱帯の森に住んでいる。だけど自然破壊や密漁によってこんなに数が減ってしまった。今では滅亡を阻止するためにある団体が、ゴリラの自然保護区を作って、ゴリラを守っている。

赤い頭と木に止まっている様子がなかなか素敵なアラリペマイコドリ

頭の1部分が赤くなっていて、ブラジルの北東州の森の中で暮らしている鳥。一時期は生息数は50まで減少したと言われたこともあったが、現在は程保護活動の進展で800頭までに生体数が上がってきているのだ。

森林地帯に生息していて普通のオオカミよりも小さいメキシコオオカミ

アメリカまたはメキシコに生息している、オオカミの亜種。しかし現在ではあちこちの地域で絶滅状態に追いやられているのだ。主に群れで行動していて、自分より大きな動物を集団で狩ることが多い。

出典:www.hbw.com

北アメリカの中で最大の大きさを誇る猛禽・カリフォルニアコンドル

アメリカ先住民にとって聖なる存在となっている、黒い翼のコンドル。開発による自然の破壊や乱獲、さらには毒物などによる駆除によって数が激減した。そして世界の猛禽センターは、カリフォルニアコンドルのひなを集めて飼育して、自然の中に開放するという活動を行っている。

中国の華南地方に生息していて赤茶色の立派な毛並みを持つアモイトラ

9種類もある、トラの亜種の1つ。中国の森林奥深くに生息していて、赤みがかった毛皮を持っているのが特徴。しかしこれも絶滅の危険が高いと言われていて、ある団体ではそのトラを絶滅させないようにする取り組みが行われている。

出典:www.wikiwand.com

自慢の長い手を使って木を上手に登って渡っていくカイナンテナガザル

中国の海南島に生息している、手がとても長いサル。現在の生息数は何と28匹しかいないと言われていて、今にも絶滅しそうな霊長類と言われている。そしてこの他にもヒガシクロテナガザルやホオジロテナガザルといったテナガザルも、生息数が危ぶまれている。

人間に飼われている普通の猫とは見た目も習性も異なるイリオモテヤマネコ

沖縄県の西表島(いりおもてじま)で発見された、ベンガルヤマネコの亜種。マングローブ林や水田、そして沢がある森林などといった場所を好んでいる。しかし現在の生息数は100~110になってしまい、あちこちで保護する動きが高まってきている。

南半球にたくさん生息していてハクチョウのように水面を泳ぐワタリアホウドリ

見た目は水を優雅に泳ぐ鳥だが、実はこれも立派な絶滅危惧種なのだ。人間が連れてきた動物に卵やひなが襲われたり、漁業の釣り針に誤って引っかかってしまったり、さらには人間が捨てたプラスチックゴミをエサと間違えて飲み込んでしまうことが減少の原因となっている。

昔から人間の食料となっているアオウミガメはどこまでも深い海と調和する

のんびりと海の中を泳いでいるこの大きなカメも、絶滅危惧種に認定されてしまった。肉や卵が食用として捕らえられてしまったり、海岸がコンクリートで固められて卵を産めなくなったので、こんなに数が減ってしまったのだ。

出典:www.agraria.org

今のウサギの原点とも言われている非常に珍しいアマミノクロウサギ

日本の奄美大島に生息している、黒い体毛を持つウサギ。四肢には穴を掘るのに適している手があるので、簡単に巣を作れる。森に生息していたが、木の伐採によってエサや隠れぶ場所がなくなったり、マングースに襲われたりするなどで、こんなに数が減ってしまった。

出典:www.wikiwand.com

雪のようになだらかで真っ白な毛を持つ愛くるしい小動物・エゾオコジョ

北海道に生息している、真っ白な体毛を持つオコジョ。またの名を「蝦夷鼬」(えぞいたち)ともいい、冬になって雪が降ると体を雪に似せて敵から身を守るというのが特徴だが、この毛皮目当てて乱獲が進んで、今では希少なものとなってしまった。

出典:www.biolib.cz

精悍な顔立ちと力強く羽ばたくことで有名なオオワシはとても勇ましい

最強最大の猛禽とも言われているこのワシは、鋭いくちばしと目つきを持っていて、翼を広げると240cmにもなると言われている。主に樺太やオホーツク、カムチャッカで生息しているが、環境破壊によって巣を作る森やエサの魚が減少してしまったので、今では5000羽になってしまった。

一日にものすごい量のエサを食べてのんびりと過ごしているジュゴン

カイギュウ目ジュゴン科ジュゴン属に分類される、海の哺乳類。数百キロメートルを泳ぐ者もいて、毎日たくさんのエサを食べている。かつては日本の海にも生息していたが、数が激減したためあまり見かけなくなり、国際保護動物に認定されている。

やっぱり日本が誇る鳥と言えばこの麗しいタンチョウが当てはまる

羽を広げた姿が特に美しい、日本でも重宝されているツル。湿原に生息しているが、最近ではその湿原もだんだん減少してきているので、今ではあまり見かけなくなってしまった。そして専門家は、そのタンチョウを保護するための活動に積極的である。

出典:www.flickr.com

日本の沖縄県にしか生息していないヤンバルクイナは飛ばずに歩いて行動する

沖縄北部の山原(やんばる)地方に生息している、飛べない鳥。美しい模様をして大きな声で鳴いて、木の上に登って休むという習性を持っている。だけどこれを始めとする同じ種類の仲間たちは、数が減少してきて、最悪の場合は絶滅に追いやられていることが多い。

大きなくちばしで有名な、ハシビロコウ

ペリカン目ハシビロコウ科ハシビロコウ属に分類されるハシビロコウは、中央熱帯アフリカの淡水の沼に生息し、その周辺にも展開している。最大の特徴はやっぱり何と言っても大きなくちばしとふてぶてしいと感じられる表情である。

勇ましい角を持つ、偶蹄目ウシ科のアダックス

昔はアフリカ各国に生息していたが、今ではチュニジア、モロッコにしか生息しなくなってしまった偶蹄類。オスとメスともにらせん状の勇ましい角があって、体長はオスが120 - 170センチメートル、メスが95 - 110センチメートルまでに成長するのが特徴。

堅い鱗に覆われたセンザンコウは、怪獣のような姿をしている

哺乳綱鱗甲目に分類され、アルマジロにも似ているセンザンコウは、常に体が硬い鱗に覆われているが、人間による乱獲によってとうとう絶滅危惧IA類になってしまった。そして何より鱗は伝統薬にもなる。

マダガスカルに生息していることで有名な、ワオキツネザル

霊長目キツネザル科の仲間であるワオキツネザルは、独特の長い尻尾と愛嬌ある表情で多くの人を魅了している。生息地はマダガスカル南部で群れを成して暮らしているが、燥した疎林地帯が減少していることで、絶滅の危機に追いやられている。


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