空を彩る気球が圧巻のアルバカーキ国際気球フェスティバル
数々の色鮮やかな気球が、大空にゆっくり浮かぶ光景は、実に感動を呼ぶものである。そんな風景を存分に味わえる「アルバカーキ国際気球フェスティバル」をご存じだろうか。それはアメリカの広大な大地に世界中の人やたくさんの気球が集まって、とても大賑わいになるお祭りであることを紹介する。
数々の色鮮やかな気球が、大空にゆっくり浮かぶ光景は、実に感動を呼ぶものである。そんな風景を存分に味わえる「アルバカーキ国際気球フェスティバル」をご存じだろうか。それはアメリカの広大な大地に世界中の人やたくさんの気球が集まって、とても大賑わいになるお祭りであることを紹介する。
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アメリカの大地で行う「アルバカーキ国際気球フェスティバル」の魅力に迫る!
とにかくカラフルな気球が青空全体を埋め尽くして盛り上げている
「アルバカーキ国際気球フェスティバル」は、アメリカ合衆国のニューメキシコ州にあるアルバカーキという所で毎年10月の9日間に行われる、気球のお祭りである。写真で見てわかる通り、「世界最大の気球祭り」と称され、毎年8万人以上の観客が世界中から押し寄せる。
古くから交易の場所となっていて今では有数の工業都市に発展したアルバカーキ
アメリカ・ニューメキシコ州の中心にあるこの州最大の工業都市。人口は約55.65万人、面積は490.9 km²である。毎年の気球フェスティバルの会場は、ここなのだ。
この盛大なイベントが誕生した経緯(いきさつ)について
クリスマスイブの日に感謝の気持ちを伝えるために行ったのが始まり
1979年に地元の気球操縦士が、クリスマスイブに地域住民へお礼の気持ちを伝えるために気球を夜空に浮かべたことが原点である。その当時はたった13個だったが、1987年になると世界最大の気球フェスティバルと呼ばれるのにふさわしい形になった。
いよいよ点火!色とりどりの気球が華麗に空を舞い、彩る!
まずは気球そのものを横に倒して気嚢に温かい空気を詰め込んでいる
気球を人が乗る籠(かご)ごと倒し、バーナーで気嚢(きのう)の中に温かい空気を送っている。なお、点火は同時一斉に行われることが多い。
空気が満タンになって十分膨らんだ後はいよいよ広い大空へ飛び立つ
気嚢に温かい空気が充満したら、籠ごと立てて、どこまでも広い大空へ旅立つ準備をする。それと同時に、私たちもわくわくしてくる。
こんなに膨らんだ気球同士が押し合い圧し合いとなっている光景も素敵
気球は膨らませると、ものすごく膨張する。なのでこのようにおしくらまんじゅうしていることもある。
エレファントビュート湖などを始めとする広い湖の水面に映る気球
高い位置、低い位置に飛んでいる気球は、実に素晴らしい風景である。湖の水面に、鏡のように映っているのもよい。
どの気球も行き先は決まっておらず自由気ままに旅をしているのが特徴
風の吹くまま、気の向くまま大空を遊覧している。そして気球がたくさん揃えばとっても楽しい。
色んな色や模様を纏ったたくさんの気球が空へ舞い上がるこの瞬間は見逃せない
完全に膨らんだ気球が、ゆっくりと空へ上がる瞬間は、見逃してはならない。
出典:iamnm.com
どこまでも連なる勇ましい山をバックに撮影するとより調和しているように見える
不思議なことに、気球が合わさると自然の勇ましさが伝わってくる。
空へゆっくりと浮かび上がるこんなにカラフルな気球に人々は大興奮!
気球1つ1つは、大きいだけではなく、色んな色を纏っている。それぞれ色が異なっているから、光景がより映える。
どこまでも高く上がると地上から見ても上空から見てもワクワクする
あちこちに気球が点在している。そして、見るものをわくわくさせる。
間に川が流れていてうっそうと生い茂っている緑の木々ともよく合う
うっそうと茂っている緑の木々が集まる森と長い距離の川ともしっくり馴染んでいる。
この祭りにふさわしい、個性的な形をした気球も空へ飛び立つ!
子供が読む童話で出てきそうな豚の形をしたユニークな気球もある
それぞれ面白い形をした、豚の気球も祭りを盛り上げてくれる。
昔のヨーロッパを駆け抜けていたような乗ってみたくなるような馬車
もちろん、人が乗ることができない気嚢の部分が馬車になっているが、十分に面白い。
満開のデイジーを模った気球は心が和むような笑顔で満たされている
満面の笑みを称えた、白い花びらを持つデイジーの気球。乗ると何だか笑顔になれそうである。
カラフルで鮮やかな羽を持つ蝶はこんなに華麗に羽ばたく様子が見える
春の訪れを感じる。羽がひらひらと羽ばたいていそうである。
荒野にたくさん生えていて腕があるサボテンはユニークなデザイン
西部劇に出てきそうなアメリカの荒野にありそうなサボテン。サングラスと口がついているのもまたよい。
毎日美味しい牛乳を提供してくれそうなまるまると肥えた牛もおすすめ
美味しいミルクをたっぷりと出してくれそうな乳牛も、空に浮かぶ気球になった。
大ヒット映画スターウォーズの重要人物であるダース・ベーダーの顔
スターウォーズの悪役として有名な、ダース・ベーダーの頭部を気球にするなんて、非常に斬新なアイデアである。
羽を羽ばたかせて飛ぶこともあるカラフルな鳥が気球になっても悪くない
熱帯のジャングルに生息していそうな、鋭いくちばしとカラフルな羽を持った鳥も、気球になって大空へ羽ばたく。
表情が付いた目覚まし時計は輝く太陽が昇る青空とよく調和している
笑顔の目覚まし時計も、気球になって空へ旅立つ。いかにも大きな音が鳴り響きそうである。
こちらは青い空や白い雲と馴染みそうなみんなを照らし温める太陽
燦々と光り輝く太陽は、気球にするとより素晴らしい。バーナーの炎だけではなく、太陽の形をした気嚢全体から温かさが伝わってくる。
新鮮さが伝わる切り口もあって果汁がしたたり落ちそうなオレンジ
切り口を見せることで、みずみずしさと果汁が滴り落ちそうな感じが伝わってくる。
温かい海に生息していて多くの人に愛される愛嬌のある魚・クマノミ
ディズニー映画・ファインディング・ニモに登場した可愛い模様のある魚・クマノミを模った気球。海じゃなくても十分に似合っている。
両手を上に揚げたスポンジボブがそのまま気球へと取り入れられた
アメリカの国民的キャラクター・スポンジボブが両腕を上げて空を舞う。左上にある普通の形の気球が旨い具合に重なっていて、持っているように見える。
アメリカの星条旗をどーんと取り入れた箱のような気球も出ている
アメリカ合衆国を象徴する星条旗をあしらった、直方体の気球もある。気球は何も丸みを帯びたものに留まらないということがわかる。
印象派で有名な画家・ゴッホの表情が気球に取り入れられた
オランダのポスト印象派の画家として有名なゴッホは、感情の率直な表現、大胆な色使いで数々の作品を作り上げ、20世紀の美術にも大きな影響を及ぼした。その表情を気球に堂々と取り入れるなんて、非常に驚きである。
気球フェスティバルは、夕暮れ、夜になるとさらに盛り上がる!
だいぶ太陽が沈んできた茜色の空はたくさんの気球を馴染ませている
夜になる一歩手前の空は、晴れているとこのように美しい夕暮れになる。この背景とたくさんの気球の組み合わせはしっくり来る。
暗いと中で灯っているオレンジの炎が透けて見えるので温かみを感じる
だんだん暗くなってくると、気球を浮かすのに不可欠な炎の揺らめきが見える。そして、心が温かくなりそうだ。
出典:iamnm.com
完全に真っ暗な夜になると色とりどりのきれいな花火も打ちあがる
ランタンのように灯りがともっている気球と、花火が夜空に浮かぶと、忘れられない素晴らしい夜空になる。1日の締めくくりにふさわしい。
アルバカーキ気球フェスティバルには、まだまだ楽しめるイベントが開催される!
冷たい空気と朝焼けの中のみで開催される、夜明けのパトロール
1978年から始まったこのイベントでは、カリフォルニアの2人の気球飛行士が、夜間に飛行できる位置照明システムを開発したことが起源となり、まだ太陽が昇っていない早朝に離陸して、着陸地点が見えるほど明るくなるまで飛行するのが特徴。
出典:rove.me
会場近くの住宅地を飛ぶことが多い、フェイスタチャレンジ
気球の進路は会場の上空だけに留まらず、近くにある住宅地にも及ぶ。自分たちの街にこんなに気球が来たら驚くかもしれないが、この角度から見てみると立派な風景が広がっていることがわかる。
制止した状態で下から明かりを灯す、バルーングロー
気球が地面の上でとどまっている状態で、プロパンバーナーを点火すると徐々に暖かな光が灯って、気嚢が膨らんでくる。そして完全に膨らんでも決して地上から浮かせることはなく、ただ光だけを堪能するのだ。