まさに芸術!赤毛のアンの舞台【プリンスエドワード島】の見所/絶景
カナダには、芸術的でのどかな風景があふれる、有名な「赤毛のアン」の舞台にもなった小さな島があることをご存じだろうか。その名も「プリンスエドワード島」という、世界一美しいと称される島である。
カナダには、芸術的でのどかな風景があふれる、有名な「赤毛のアン」の舞台にもなった小さな島があることをご存じだろうか。その名も「プリンスエドワード島」という、世界一美しいと称される島である。
2019.12.3 UPDATE
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カナダで最も小さな州でもある、プリンスエドワード島
セントローレンス湾に浮かぶカナダの島・プリンスエドワード島はなかなか魅力的
カナダが所有する島で、面積は5660㎢、人口は140204人、州都はシャーロットタウン、言語は英語が占めている。1543年にジャック・カルティエというフランスの探検家によって発見され、1798年にイギリスのビクトリア女王の父の名前から「プリンスエドワード島」という名前がついた。
地図で位置を確認してみるとカナダとアメリカの境目にあるのがわかる
地図で見て分かる通り、プリンスエドワード島はカナダとアメリカ合衆国の境目に位置していることがわかる。ちなみにすぐそばにある海は、セントローレンス湾という海だ。
素朴だが、豊かな風景の大地
どこまでも広い畑で育てるたくさんのジャガイモは世界中の人に愛されている
この島では、ジャガイモの栽培が盛んで、カナダ中にここで収穫したジャガイモを輸送している。島のあちこちに豊饒なジャガイモ畑が広がる。
赤土がむき出しになった大地を含んだ絶景はなかなか素晴らしい風景だ
プリンスエドワード島の土地は、ほとんど肥沃な赤土で成り立っている。また、海岸の砂浜もこの土によって赤色になっているのだ。
どこまでも広がる赤土の道は青空や横にある緑の芝生と調和している
プリンスエドワード島を通る道は、主要な所はアスファルトで覆われているが、平凡な道は赤土がむき出しになっているのが特徴。青い空と周りにある緑の木々や芝生と調和していて、写真に収めておきたくなる。
自転車で颯爽とサイクリングできるコンフェデレーション・トレイル
廃線になった線路の跡に造られたサイクリングロードで、その距離は何と350kmもあり、地元の人はもちろん、訪れた人も広がる美しい自然の中で自転車に跨って走ることができる。広々とした自然あふれる道を、自転車で滑走するとすごく楽しい。
豊かな緑と穏やかな芝生が広がっている丘陵地で思いっきりくつろぎたい
島の内陸の部分は、ゆるやかな丘陵地帯になっていて、緑あふれる森林、田や畑が広がる。これだけ緑の大地が広がっていたら、思わず寝っ転がって美味しい空気を吸いたくなる。
多くの人を引きつけて、魅了する見どころ
季節によって咲く花は見る人の心を魅了させる(写真の花はルピナス)
プリンスエドワード島は、季節によって可憐な花を楽しむことができる。5月から7月にかけては、サンザシ、タンポポ、サクラ、リンゴの花、ライラック、ルピナス、マーガレットなどが咲き、7月から秋にかけてはジャガイモの花、ヒナギク、アツモリソウが咲き誇る。
出典:avonlea.hu
だんだんと地平線に向かって沈む夕日が空全体を真っ赤に染めている
一日の終わりをつげる象徴・沈む夕日も見逃せない。真っ赤な夕陽は空を赤く染めて地平線に向かって沈んでいき、特に灯台と合わさった風景は美しすぎる光景となる。
外観や内面も素晴らしいセント・メアリーズ・ローマ・カトリック教会
プリンスエドワード島は、どれも由緒正しい、荘厳な教会が建つ。ちなみに島の教会は写真のものだけではなく、あと4軒ある。
晴れた日にはゆったりのんびりと散歩したくなる遊歩道・ボードウォーク
シャーロットタウン港のピークスキーからビクトリアパークまで続いている海に沿った遊歩道。歩きやすい道だからのんびりした散歩にもぴったり。
出典:bobbea.com
カナダ本土と島を繋いでいる長い橋・コンフェデレーションブリッジ
カナダのニューブランズウィック州とプリンスエドワード島を結ぶ、全長12.9kmもある橋。またこの橋は高速道路のような役割を担っているため、歩行者、自転車は通れない。
のどかで情緒あふれる村・オーウェルコーナー歴史村も観光したい
日頃の煩わしさを忘れてしまいそうな、のどかな農村。昔ながらの建物がたくさん並んでいて、100年前の当時がそのまま残っているような印象となっている。
周りの風景と馴染んでいるかわいいデザインの灯台が建っているのも素敵
プリンスエドワード島の海辺には、この島にふさわしいかわいいデザインの灯台が建っている。海を背景にして建っている灯台は、写真や絵画に収めておきたいくらいよい光景となっている。
カントリー風な雰囲気がある、可愛らしい「シャーロットタウン」の街
州都・シャーロットタウンはビルが立ち並ぶ都会とは異なる風情がある
プリンスエドワード島の州都・シャーロットタウン。ここに集まる人口は、約58,358人で、カナダの発祥となった観光名所の街でもある。名前の由来は、イギリス国王ジョージ3世の王妃の名「シャーロット」から。
出典:www.cbc.ca
日本の首相官邸みたいに立派な造りとなっているプロピンズ・ハウス
シャーロットタウンの中央に位置する、州議事堂で、カナダ独立のための会議も行われた。ここの周辺には、ビーコンズフィールドなど、当時の歴史を伝える邸宅が並んでいる。
のんびりと過ごす観光にふさわしいと感じられる名所・ビクトリアロウ
喫茶店やプリンスエドワード島ならではの料理を扱うレストランが並ぶ。ずらりと並んでいるレンガ造りの建物が、名所とも言える光景を醸し出している。
きちんと整えられた庭園には思いっきり楽しめる要素があるビクトリアパーク
広々とした緑に、憩う人々が集まる。芝生だけではなくテニスコート、美しい湾が広がる景色もある。また、海沿いに遊歩道があるので、散歩やジョギングなどを楽しむ人も多い。
カナダ連邦が誕生したとも言われている海辺のシャーロットタウン港
外洋船の寄る港になっていて、たまに豪華客船が来ることもある。ここからでも、沈む夕日を見ることができ、プリンスエドワード島の海の玄関でもある。
シャーロットタウン観光に来たら必ず見ておきたいファウンダーズホール
カナダ連邦が成り立つまでの歴史を伝える博物館。展示だけではなく、演劇や最新の映像技術を駆使して、来館した人に歴史をわかりやすく教えている。
プリンスエドワード島の、楽しさ溢れるイベント
地元の人や観光客で大いににぎわうシャーロットタウンフェスティバル
毎年夏に開催され、多くの人でにぎわうこの島ならではの祭典。吹奏楽の演奏を始め、民族舞踊、さらには赤毛のアンのミュージカルまで行う。
地元で獲れた食材を使った料理を出すフォール・フレイバーズ・フェスティバル
プリンスエドワード島は、豊かな食材に恵まれていて、それらをふんだんに使った料理もたくさんある。秋になると、この「フォール・フレイバーズ・フェスティバル」という食の祭典が1か月間も開催される。シェフたちが腕を見せ合う、世界的に有名な祭典である。
豊かな自然に囲まれた、この島自慢の特産品を紹介!
またの名をオマールエビとも言うロブスターはこの島の名物と言える
プリンスエドワード島は新鮮な海産物がたくさん獲れて、海辺にはダルスというそのまま食べられる海藻もどっさりある。その中でも特に群を抜いているのが、真っ赤で大きいはさみを持ったロブスターだ。
小さくてかわいい果実・ベリー類だって名産物として育てられている
ブルーベリーやラズベリー、さらにはクランベリーと言った小さなベリー類の栽培が盛んで、収穫したベリーはジャムに加工したり、地元のアイスクリーム屋のアイスクリームに使われる。
「赤毛のアン」にゆかりのある場所 キャベンディッシュ
世界で有名な名作「赤毛のアン」はプリンスエドワード島が舞台である
プリンスエドワード島で忘れてはならないのが、L・M・モンゴメリが書いた有名な物語「赤毛のアン」である。このキャベンディッシュは、赤毛のアンの世界を楽しめる建物、物語の魅力が伝わる風景がたくさんある。さらに日本ではNHKの朝の連続テレビドラマ「花子とアン」によって2014年から日本人の観光客が急増した。
作家のルーシー・モード・モンゴメリもプリンスエドワード島出身
1874年、カナダのプリンスエドワード島に生まれ、15歳の頃、執筆した詩や随筆が新聞に載り、作家を目指す志を持つ。1908年、ベストセラーとなった長編小説「赤毛のアン」を執筆、出版した。1942年、重いうつ病による自殺で亡くなる。彼女の出世作「赤毛のアン」は、15か国語に訳されて、実写版の映画にもなり、ミュージカルやアニメーションにもなった。
赤毛のアンの家「グリーン・ケイブルズ・ハウス」も必見の価値あり
赤毛のアンの住む家のモデルになった2階建ての家。アンの部屋はもちろん、引き取ってくれた養父母・マシュー、マリラの部屋も再現してある。
この島ではモンゴメリの生まれた家も大切に残されているのが特徴
生まれてから1年9か月の間だが、モンゴメリがいた家である。こじんまりとした造りで、部屋はすべて小さい。さらにはモンゴメリの生まれた部屋も再現している。
モンゴメリの墓だってあるので機会があったら参拝してみてはいかがだろうか
キャベンディッシュ共同墓地という、付近のグリーンケイブルズを眺望できる土地に建てられている。この墓には、モンゴメリ一家が永い眠りについているのだ。
うっそうと茂る木々が不気味な様子を醸し出しているのが特徴のおばけの森
赤毛のアンの物語にも出てくる森。見るからにうっそうとしていて、いかにも幽霊が出てきそうな雰囲気がある。そしてこの森を抜けると、モンゴメリの住む家にたどり着ける。
日本から、プリンスエドワード島へ行くには
出典:www.som.com
トロント・ピアソン国際空港へ渡ってそこからプリンスエドワード島へ向かう
日本からプリンスエドワード島への直行便はなく、乗継便で行くことになる。成田空港からカナダのトロント行きの直行便で12時間かけて渡り、そこからプリンスエドワード島シャーロットタウンへの直行便に乗り換えるのが近道。
プリンスエドワード島のベストシーズンは5月から10月頃が最適と言える
プリンスエドワード島を訪れる時に、ベストシーズンを押さえておくのを忘れずに。赤毛のアンが誕生したキャベンディッシュの観光シーズンは、5月~10月が最適で、これ以外の時期は、施設のほとんどが閉まるので要注意。