新年を祝うタイの水かけ祭りソンクラーンが楽しそう
微笑みの国・タイは一年中気温が高くて暑い国でもある。そんな国にただ水をバシャーっとかけ合って楽しむ「ソンクラーン」というお祭りがあることをご存じだろうか。誰もが水をたくさんぶちまけ、常に水しぶきが舞う、何より楽しいという点があるので、暑さを吹き飛ばすほどの「ソンクラーン」の魅力について紹介する。
微笑みの国・タイは一年中気温が高くて暑い国でもある。そんな国にただ水をバシャーっとかけ合って楽しむ「ソンクラーン」というお祭りがあることをご存じだろうか。誰もが水をたくさんぶちまけ、常に水しぶきが舞う、何より楽しいという点があるので、暑さを吹き飛ばすほどの「ソンクラーン」の魅力について紹介する。
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タイで行われる「ソンクラーン」とは一体何か?その要点に迫る!
出典:teakdoor.com
これがタイの旧正月に行われる伝統的な水かけ祭り・ソンクラーンの様子
「ソンクラーン」という言葉自体は、タイの昔の正月のことであり、タイの旧暦の新年という意味である。期間は毎年4月13日から15日で、タイ国民の祝日にもなる。名前の本当の意味とは裏腹に、現在のタイでは「ソンクラーン」は水を激しくバシャーとかけ合うお祭りだ と固く思われている。
元々は神聖な仏像を清めるための行事だったが楽しい祭りに進展した
タイに根付いている宗教と言えば、仏教である。もちろん僧侶や国内にある数々の仏像も崇拝されている。新年を迎えるにあたって仏像にも、清らかな心を持てるように水をかけ、敬意を表していた。しかし新年を迎える時期は最も熱い時期なので、若年層を中心に水のかけ合いに発展していき、現在に至っている。
ばしゃばしゃ水をかけ合って、大人も子供もハイテンション!
大きな容積が備わった水鉄砲に水をぎっしり詰めて待ち構えている人々
拳銃サイズの水鉄砲ではなく、タンクが付いた大きめの水鉄砲を持っている。この水鉄砲のおかげでさらに盛り上がること間違いなし。
お祭り中は常に水しぶきが舞うのでびしょ濡れになることは当たり前
バケツや桶に入れた水を高く広い範囲にまき散らすのがコツ。たくさんの人が一斉にまき散らす水は、何だか芸術的なアートのように見える。
祭りの最中はバイクが通っていてもすかさずバシャーっと水をかける
バイクを運転している人がいても、ためらいなく水をぶっかける。もちろん、バイク便にも同じように水をかける。
直射日光が当たるとかんかん照りになるアスファルトの道路が潤う
太陽の熱を吸収してじりじりに熱いアスファルトの道路も、この祭りによって十分に潤っている。
遊びたい盛りの子供だって大人に負けないくらいに水をぶちまける
大抵の子どもは、水遊びが大好きだから、この祭りだと歓喜があふれ、楽しく水をバシャーっとするに違いない。
例えいくつもの車が通っていても勢いがよすぎる水の舞は止まらない
タイでは、後ろの席がトラックの荷台のようになっている車が多い。この祭りが来ると、後ろのオープン席に座る人もたくさんいる。もちろん、そこに乗っている人は、水がかかるのが大歓迎だ。
バケツに入った水をヴァッシャーッ!!!をかけることなんて当たり前
このように、水の塊が、容赦なく叩き付けてくることもある。こんなことはお祭りでは当たり前の光景である。
ひゃあ~!舞い散る水が小雨のようにたくさんの人に降りかかる~!!!
水しぶきは止むことなく宙を舞う。それはまさに霧や小雨のようで、ちょうどよい温度のミストサウナのようにも感じる。
まるでチームに分かれて対峙して、水をかけ合っているように見える
この光景は、まるで2つのチームに分かれて水をかけ合っているように見える。お互い負けないように水を放っているが、決して争っているのではなく心からソンクラーンを楽しんでいるように感じられる。
ソンクラーンの最中は、特にこのエリアが超賑わう!
灼熱の気温になりやすいセントラルワールド周辺は水のかけ合いに最適
気温が40度にもなる地域。そんなところでソンクラーン行うと、暑さを吹き飛ばすほど賑わうに違いない。
食べる・歩く・買う・遊ぶのにふさわしいシーロム通りも祭り当日は活気あふれる
たくさんの人が行き交う大通り。たとえぎゅうぎゅうに混雑していても、ソンクラーンは行われる。ぎっちぎちのすし詰め状態でも、陽気と熱気があふれている。
出典:goista.com
旅に欠かせない道具が揃うのでバックパッカーの聖地とも言われているカオサン
主に屋台がずらりと並んでいる通り。ソンクラーンによって賑わうのはよいが、水しぶきが物を売っている屋台にかかることもある。
キラキラしたネオンに彩られる夜の町・RCA(ROUTE 66)
夜になるとネオンの光が灯るディスコがいくつも建ち並ぶ通り。夜になっても、水かけ祭りは続くので、忘れられない夜になること間違いなし。
参加したい人必見!持参すべきものと押さえるべき注意点
首にかけられて水に弱いスマートフォンをしっかりと守ってくれる防水ケース
ソンクラーンの最中は、常に水が飛び交っている。どこへ行くにもスマートフォンを持っていく人はたくさんいるだろう。そんなときに役に立つのが、このケースである。これさえあれば水に弱いスマートフォンを、水しぶきから守ってくれる。
100円ショップやおもちゃ屋さんでも手に入る大きめの水鉄砲も忘れず
参加するなら、やっぱり自分も水を思いっきりかけたいと思う人は多いだろう。水がたくさん入るタンクをもった、水鉄砲がソンクラーンを盛り上げる。なお水鉄砲はタイ現地でも、コンビニや屋台などで販売している。
ちなみにソンクラーンの最中では水を敬虔な僧侶にはかけてはいけない
日々戒律を守り、仏教の修業に励んでいる僧侶は、タイの至るところにいる。そしてタイ国民は、僧侶をとても大切にしている。なので、いくらお祭りとはいえども、僧侶に水をバシャーっとかけるのは言語道断である。
水は民間人なら誰にかけてもよいが例え強くかけられても怒ってはダメ
参加している人は、誰でも構わず水をバシャバシャかけてくる。水を思いっきりかけられてメイクが落ちたり、服がびしょ濡れになっても、決して文句を言ってはならない。びしょ濡れを覚悟した上での参加になる。
盗まれる危険もあるので貴重品はあまり持ち歩かないようにすること
お祭りは常に人が密集していて、騒ぎ声であふれている。当然、スリや引ったくりには絶好のチャンスだ。そして紛失の危険も出てくる。なので、最小限の小銭程度のお金を持ち歩くのが望ましい。
ソンクラーンは、もちろん日本人でも存分に楽しめる!
祭りをさらに盛り上げるため、ゾウや消防車も参加する!
模様を描かれたゾウも自慢の花を使ってソンクラーンの水かけに参加!
タイでは、ゾウが昔から様々な場面で活躍している。さらには人間との絆も深い。そんなゾウも、おしゃれをして、ソンクラーンに参加する。長い鼻を使って、水しぶきを上げて、祭りを盛り上げてより人間と交流を深めていることがわかる。
火事の時に欠かせない真っ赤な消防車もこの祭りを盛り上げてくれる
普段は火災を消すための消防車も、ソンクラーンが来れば重要な引き立て役にもなる。消防車の後ろの荷台に人が乗り、消火に使うホースで水を広い範囲にかける。
2台の消防車で多くの人に水しぶきを勢いよくかけているのは圧巻
広範囲に放水ができる消防車は、2台も揃えば圧巻だ。ホースを一周するだけで、歓声が上がること間違いなし。
雄叫びを上げながら人と盛り上がるゾウは祭りの立派な風物詩と感じる
ゾウが大きく雄叫びを上げながら、水をまき散らしている。これがソンクラーンを力強く盛り上げる秘密。
ソンクラーンはタイだけではなく、隣接している他国でも行われている!!!
ラオスでもソンクラーンは行われ、ピーマイという名前になっている
タイに隣接しているラオスでも、水しぶきが飛び交うソンクラーンが行われる。ここではピーマイという名前になっていて、場所は古都・ルアンパバーンに定められ、朝10時から夕方6時に渡って互いにバシャバシャと水をかけ合う。
ミャンマーではダジャンという名前で、水かけ祭りが行われる
多民族国家でお馴染みのミャンマーでもソンクラーンと全く同じ水かけ祭り・ダジャンが行われる。開催日は太陽暦や旧暦・ビルマ暦に従って定めるので毎年違う時期に行われ、祭り最大の趣旨は水をかけることによって旧年中の汚れや不幸などを洗い流し、身も心も新たに健康に新年を迎えることである。