中国の絶景観光スポット「九寨溝」が美しい
中国四川省には、世界遺産にも選ばれた「九寨溝(きゅうさいこう)」という、感動を呼ぶ自然の名所があることをご存じだろうか。広大な森林、滝、湖、洞窟に春夏秋冬の風情が合わさると、それはもう言葉が出ないほどの絶景が誕生する。
中国四川省には、世界遺産にも選ばれた「九寨溝(きゅうさいこう)」という、感動を呼ぶ自然の名所があることをご存じだろうか。広大な森林、滝、湖、洞窟に春夏秋冬の風情が合わさると、それはもう言葉が出ないほどの絶景が誕生する。
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雄大な自然と四季折々が調和する、九寨溝観光名所スポット
あちこちに流れる水が行き渡っている樹正瀑布(じゅせいばくふ)
この地の中で、一番小さい瀑布(滝)。しかし小さくても、水しぶきを上げて流れ落ちる滝は見る人を感動させることに変わりはないので、まずはここから見学するとよい。なお九寨溝は、1992年に世界遺産(自然遺産)として登録された。
九寨溝のみならず中国の中で最大と言われる諾日朗瀑布 (だくじつろうばくふ)
高さは24.5m。幅が320mもある、中国で一番大きい瀑布。広い幅から怒涛の勢いで、水が流れ落ちてくる光景は圧巻だ。この素晴らしさは、アメリカ・ナイアガラの滝にも劣らない。
晴れた日は水面に周りの雰囲気をはっきりと映す鏡海 (きょうかい)
鏡のような水面(みなも)は、周りすべての景色を映し出す。風がないとよりきれいに映る。1キロもある長さの鏡海は、多くの観光客の注目を集めている。
どこまでも広がって透き通っている水が印象的な五花海(ごかかい)
「九寨溝の魂」とも称される、九寨溝で一、二を争う美しさを持つ湖。日の光の反射や屈折によって、湖の色が変わるので、多くの観光客を感動させる。
かつては野生のパンダが多く見られることで有名だった熊猫海(パンダ湖)
パンダがよく来るので、この名前が付いた。湖岸は広々としていて写真を撮る観光客が多い。そして、豪快な激流で流れる瀑布もある。
世界遺産に選ばれるくらい素晴らしい、黄龍風景区観光名所スポット
ほとりまでなら階段で渡ることができる幻想的な湖・五彩池 (ごさいち)
黄龍で一番大きい、まるで幻想的な湖。何段にも重なっている、うろこ状の地面はエメラルドグリーン色をしていて、そこに流れる水は、せせらぎを上げている。またの名を「仙女の池」とも呼ぶことがある。
600個以上の池が集結して時間によって色が変わる争艶彩池 (そうえんさいち)
全部で658個もある池が集まって、1つの壮麗な景観を成している。黄龍のほぼ真ん中に位置しており、ここでもエメラルドグリーンの水流が楽しめる。この美しさは、いつまでも大切にしていきたい。
黄土色をした濁流が絶えず流れている金沙舗地(きんさほち)も圧巻
1500mもある水の流れ。炭酸カルシウムの成分が豊富に含まれているので、黄土色をしている。正面から見てもよいが、山の上から見てもまた格別である。
中には幻想的な光が灯っている鍾乳洞・黄龍洞 (こうりゅうどう)
武陵源という自然保護区の東に、黄龍洞(こうりゅうどう)と呼ばれる鍾乳洞が位置する。その中はまるでカラフルで幻想的であり、奇妙な感じである。
3段に分けて水が流れ落ちその水飛沫がキラキラと輝いている飛瀑流輝
またの名を「黄龍」とも言う。10m程度の高さから、湧き水が流れ落ちる様子が見られる。その様子がまるで銀色に輝いているので、この名前が付けられた。
温かな日差しと風が包み込む、九寨溝の春
暖かい日差しが降り注ぐ春になるとこの大地に冬の雪解け水が流れてくる
ここは、先ほど紹介した五彩池。春が訪れて温かくなっても、その美しさは健在だ。四季折々の様子がうかがえる世界遺産は、なかなかない。
だんだんと芽吹いてくる数々の木々や植物とともに1つの風景を作る
暖かな時期になって、大地には植物が芽吹き、小鳥のさえずりが聞こえてくるようになる。
そして透き通った水が流れ、華麗な絶景が生まれる。
快晴の天気と太陽で輝く、九寨溝の夏
夏になるとより強くなる青空・太陽の光・若々しい緑が全体を盛り上げる
夏の暑い日は、五彩池や争艶彩池で遊びたい。青い空、照り付ける太陽の光、周囲の緑、透き通った水が夏らしさを出している。
こんなに青くて透き通っているとまるでリゾート地の海を連想させる
これも見逃せない光景。水が濃い青色だと、まるでリゾート地の海のようである。
紅葉の季節で素敵な景色になる、九寨溝の秋
日本にも馴染みがある木々の紅葉によってこの辺りはより風情が出ている
秋になると、ここの木々は紅葉で彩られる。そして、水面にも映り、山々と調和する。この情景から俳句を作る人も出てきそうだ。
日本にもありそうな自然だけしか作れない感動を誘う素晴らしい光景
これぞ、まさに風光明媚。赤、黄色、オレンジ色に染まった紅葉の木々と、透き通った水面、秋晴れの空が1つになって、感動を誘う。
きらめく白い雪が降り積もる、九寨溝の冬
出典:imgur.com
きらめく白い雪が木々に降り積もるとあっという間に白銀の世界になる
しんしんと降り積もる雪は、たくさんの木々を一瞬で化粧する。そして、冬の時期でしか出せない絶景が広がってくる。
冷たくて寒いけれど雪がひらひらと舞う美しい冬の景色も是非見ておきたい
凍えるような寒さがありそうだが、雪が積もった木々や鏡のような湖面を見ると、その素晴らしさに感動する。
そして九寨溝は、動物王国とも言われている
写真は金糸猴(キンシコウ)という名前の中国にしか生息していない猿
この大自然の中には、もちろん動物たちも生息していて、みんな自然の恵みを受けながら暮らしている。パンダ、レッサーパンダ、リス、キンケイ、ターキンを始め、金糸猴やジャイアントパンダなどの絶滅危惧種も生息している。
日本から、九寨溝への旅のルート
成都空港国際線から九黄空港まで渡るというルートが一番の近道になる
四川省の中心都市にある成都空港に降りて、そこから飛行機、列車で渡ることができる。成都空港から九黄空港までは、飛行距離240km、飛行時間40分である。一日につき9便が往復している。
どこに何があるのかを示す黄龍風景区(こうりゅうふうけいく)の地図
九黄空港から黄龍までの距離は43kmなので、バスで1時間ぐらいで行ける。
これが九寨溝(きゅうさいこう)の地図でこれまで紹介した見所が乗っている
九黄空港から九寨溝までの距離は88kmあり、バスで1.5時間から2時間かかる。でも、たどり着くと、数々の自然の風景に圧倒され、旅の疲れが吹き飛ぶこと間違いなし。