知られざる秘境・雲南省の麗江で神秘の観光を楽しもう！

かつては立派な王都として栄えていて自慢の山地面積は95％にも上る

麗江市は、中華人民共和国（中国）・雲南省に位置する地級市。面積は7,648km²で、人口は113.76 万人である。８００年前に建てられた建物や水路の街、山や湖などの大自然が見どころで、ナシ族を始めとするたくさんの少数民族が暮らしていて、観光名所にもなっている。

平均標高は2400ｍで１年中強い日差しが降り注ぐのでこんなに素晴らしい光景がある

高く聳え立つ山があることから、麗江の地は標高がとても高い。気温は年間で平均的に6.6～18.8℃と、非常に過ごしやすいものである。５月から１０月辺りが雨季で、７、８月は強い雨が降ることが多い。

今でも現住しているナシ族を始めとするたくさんの少数民族が暮らしている

ナシ族を始め、白族、イ族、リス族、ペー族、ミャオ族などの今では少なくなってしまった中国の古い民族が、この大地に暮らしている。彼らは「トンパ文字」という独特の文字を使い、民族舞踊、教典、独特の壁画など、独自の文化を保ち続けている。

氷で覆われていて世界遺産として認められた玉龍雪山（ぎょくりゅうせつざん）

雲南省・麗江が誇る、標高5596mの高山。表面は雪や氷河に覆われていて、１３もの峰が連なる。たくさんの珍しい動物や植物も生息していて、天気が快晴だと、この山の素晴らしさが際立ち、訪れた人のためにロープウェイを設置している。

ナシ族によって建設された市街地・麗江古城（れいこうこじょう）

ここも、麗江のシンボル。中国でもなかなかない、現在まで保存されてきた、古い少数民族の街であり、ここも１９９７年に世界遺産として登録された。

ツアーでも取り入れられて昼間とは全く違う雰囲気にあふれている麗江古城夜景

街並みは、懐かしい雰囲気であふれていて、１日中散策、観光しても飽きない。そして夜になると、提灯（ちょうちん）に灯りが灯り、暖かな光に包まれる。これも、訪れたら見ておきたい光景である。

大自然の景色が広がっていてトレッキングにも最適な虎跳峡（こちょうきょう）

16キロメートルの長さを持つ、深い渓谷。急斜面の落差は170ｍもあり、東側には玉龍雪山がそびえている。虎（とら）が飛んで渡ったという言い伝えから、この名前が付いた。

清流の河川にはいくつもの虎跳石（こちょういし）が散らばっている

虎跳峡の河川に、所々ある石は、「虎跳石」と呼ばれている。１匹の虎が、この石を使って、玉龍雪山から哈巴雪山へ跳んでいたという伝説が残っている。

神秘的な美しさとのどかな風景が自慢の瀘沽湖（ろここ）も必見だ

面積48.5 km2、水深93.5 mの淡水湖。「高原明珠」とも呼ばれ、水がきれいなだけではなく、浮かぶ島も美しい。

里格半島から見える景色は実に素晴らしいので必ず押さえておきたい

瀘沽湖の核心に当たる小さな島で、幅2ｍの小道で本土と繋がっている。この島から見える景色は、とても最高。

湖には細くて長い走婚橋が行き届いているのでそこを通って観光しても構わない

村の若者が、デートするのに最適なスポット。曲がりくねった長い距離の橋を踏みしめながら歩きたい。

湖のほとりにあって2本の樹が仲良く寄り添っているのが特徴の情人樹

二本の木が、恋人のように寄り添っている。湖のほとりにあるので、機会があったらぜひ見てほしい。

そこに住んでいる民族たちの文化が常に集結している瀘沽湖大落水村

瀘沽湖のほとりにある村の集落で、夜になると少数民族と一緒に踊ることができる。大自然を味わう観光も、なかなか良い。

澄み切った水面はどこまでも青い空を映し出していることで有名な草海

草がたくさん入ってるので、「草海」という名前が付いた。草海の水は瀘沽湖の水と繋がっていて、澄みきった水である。

船を使って渡ることもできる拉市海（ラーシーハイ）もなかなかの見どころだ

「生命の発祥地」とも呼ばれている、湿地に囲まれた湖。　毎年57種類の渡り鳥が、２万羽以上の群れを成して飛んで来て、冬を過ごす。ここでバードウォッチングを楽しんでもよい。

高層ビルが立ち並ぶ都会とは全く大違いの宝山石頭城という街並み

「山間の知られざる要塞村」とも称される、断崖絶壁の地に作られた街・宝山石頭城も忘れてはならない見どころ。この街で暮らす、納西族の人々の生活も伺える。

多くの観光客を魅了していて常に湧水があふれ出ている黒龍潭公園

面積22ヘクタール、周囲は４ｋｍある広大な泉・黒龍潭を持つ公園で、またの名を「玉泉公園」とも言う。泉のほとりには、得月楼、光碧楼、龍神閣、戯堂、一文亭などの建物が立っている。

馬や牛たちがよく訪れてハイキングコースも完備されている甘海子（かんかいし）

絨毯のような草地が広がる、高原湿地帯。天然草牧場と言われ、牛や馬などの家畜がここで草を食べていることが多い。道が整備されていて、観光のみならずハイキングや散策もできる。

透明度が高い水面を保っていてまたの名を獅子山とも言う格姆女神山

瀘沽湖周辺の山で一番高い、標高3754ｍの山。千年以上の歴史を持つ女神を祀っていて、ロープウエーで山頂に行くこともでき、洞窟などがある。

これも瀘沽湖の立派な見どころでバードウォッチングも楽しめる里務比島

栄養豊富の水が流れるので、植物が常に繁茂していて、島に着いた瞬間、原始森林に入ったような気分になる。

上から見ると圧倒されるような大迫力の風景がびしびしと伝わってくる老君山

赤い砂岩でできた丹霞地形（たんかちけい）。所々ある赤い山肌が、周りの緑と調和して、勇ましい情景を作り出している。

いくつも連なる山々に囲まれて季節によって表情を変える九十九龍潭

うっそうと茂る密林の中にある、氷河が覆う湖。水面（みなも）はどこまでも透き通っていて、清らかである。

雲南省で収穫した茶の交易に使っていた茶馬古道（ちゃまこどう）

昔、内陸側と国境地域側の遊牧民が、茶の交易をするために通っていた道で、貿易の交通路線だった。またの名を「ティーロード」とも言い、まるで絹の交易に使われていた「シルクロード」のようだ。

世界遺産として認められて交易に役立っていた束河古鎮（そくがこちん）

ナシ族の言葉で「高い峰のふもとにある村」と言う意味を持つ、茶馬古道の核心に当たる村。古びた民家、湧き水のせせらぎ、広がる田んぼなどののどかな風景が、日常の煩わしさを忘れさせてくれる。この地も、観光で訪れたい。

日本から雲南省へ行ける直行便はないが中国各地から航空ルートが出ている

日本からの、中国・雲南省・麗江へ行ける直行便は、残念ながらない。なので、麗江へ行ける中国の都市を経由して行くことが必須である。図で見てわかるように、中国各地から麗江へのルートはたくさんある。

麗江空港から麗江まで車で30分程度かけてたどり着くことができる

麗江空港に到着したら、感動の地まで車でたった３０分で渡れる。中国の都市部にはない数々の自然、遺跡、古き良き街並み、民族と触れ合うことで、貴重な体験ができるだろう。