電子顕微鏡を通さないと見られないありとあらゆる神秘的な光景特集!

電子顕微鏡を通さないと見られないありとあらゆる神秘的な光景特集!

見たいものを、通常の顕微鏡よりも拡大できる「電子顕微鏡」は、対象となるものを原子レベルまで細かく見られるので、決して肉眼では見られないような神秘的な光景が広がっている。そのため、物理学、化学、工学、生物学、医学において非常に役立っているのだ。

2019.11.15 UPDATE

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今まで気づくことなかった!電子顕微鏡によって見られるミクロの光景!

今まで通りの顕微鏡とは性能がけた違いという特徴がある電子顕微鏡

電子顕微鏡とは、反射鏡で光を当てて物を見る通常の顕微鏡とは異なっている、電子線を当てて見たいものを拡大する顕微鏡のことである。大きさも従来の顕微鏡とは明らかに異なっていて、100ナノメートルまで拡大できるので、物理、化学、生物などの研究に役立っていて、医療現場でも使われている。

人間の免疫力を次々と壊していく恐るべきエイズウイルス(HIV)

後天性免疫不全症候群・エイズの元になっているウイルスが、このHIV(ヒト免疫不全ウイルス)なのだ。主に血液や分泌液などによって感染し、免疫力を低下させて最後は肺炎などを起こして死に至るようになっている。

血液の中にいて赤いだけではなく真ん中がへこんでいるのが特徴の赤血球

酸素を運ぶ役割を果たしている、血液細胞の一種。赤い色の正体はヘモグロビンという物質で、常に骨髄で毎日2000億個程度が作られている。そして赤血球が少なくなると、貧血や動悸、息切れ、だるさ、めまいなどが起こるのだ。

しんしんと降り積もる雪の結晶も電子顕微鏡で見ると大分印象が変わる

冬になるとしんしんと降り積もる雪を電子顕微鏡を通して見てみると、こんなにきれいな結晶を作り上げているのがわかる。これは決して肉眼では見られないもので、色々なアクセサリーのモチーフとしても使われている。

人が誕生するのに欠かせないヒトの精子はきびきびと動いているのがわかる

男性だけしか出せない精液も電子顕微鏡で見てみると、たくさんの精子が動いているのが見られる。ちなみに精子はミトコンドリアが豊富だと活発に動き、鞭毛(べんもう)を動かして卵子を目指している。

これから生まれてくる生命の情報がたくさん詰まっているヒトの卵子

今度は、女性の卵巣で常に作られている「卵子」を電子顕微鏡で見た。元々は0.05ミリの大きさだが、精子と結合すると0.1ミリとなる。そこから段々ヒトの形になっていき、1つの命として誕生するのだ。

体全体を支えている骨の内部は実はこんなに空洞があるということがわかった

私たちの体を支えている「骨」は、この構造によって成り立っているのだ。骨を構築するためには、カルシウムという物質が必要で、現在の人はこのカルシウムが減少傾向にあるとされている。ちなみにカルシウムがなくなってくると、骨粗鬆症という骨がもろくなる病気になってしまう。

ブルーチーズ全体に生えている青いカビを電子顕微鏡で見るといかにも微生物らしい

ワインのお供によく使われる「ブルーチーズ」は、チーズの表面に青いカビを生やして作っているのだ。それを電子顕微鏡で見てみると、いかにもカビらしいということが伺える。ちなみに白いカマンベールチーズも、カビを生やして作る。

キノコが繁殖する時に飛ばす胞子は電子顕微鏡を通して始めてわかる

キノコの仲間を増やす方法と言えば、やはり胞子だろう。胞子の作りは肉眼では決してわからないので、電子顕微鏡で見て確認することが多い。そして胞子で増えるものはキノコだけではなく、粘菌や昆布などもある。

動物から感染することもあって恐ろしい病気を招くエボラ出血熱ウイルス

海外へ渡る時に注意しておきたいのが、このエボラ出血熱ウイルスなのだ。現在5種類が確認されていて、体から血が出る症状があって、致死量もとても高い。ちなみに感染を防ぐ方法と言えば、ワクチンを接種することである。

一度感染すると絶対安静を命じられる厄介なインフルエンザウイルス

風邪の中でも特に厄介なのが、このインフルエンザだ。人から人へと移り、風邪よりも重い症状を出し、最悪の場合は死に至ると言われているので、多くの人は予防に努めている。なお、インフルエンザに罹患(りかん)したら、完全に治るまで家から出られない。

植物の細胞を改めて電子顕微鏡で見ると細かい所まではっきりとわかる

植物の茎や葉っぱの様子は通常の顕微鏡でも細かくみられるが、電子顕微鏡で見てみるとよりわかりやすい。植物ならではの細胞の様子をじっくりと見られるので、論文発表でも非常に使える資料ができあがる。

出典:njarb.com

ケーキやパフェのトッピングに使われることが多い果実・イチゴの表面

私たちが何気なく食べているイチゴの表面を、電子顕微鏡で見てみるとすごくおぞましくて不気味な姿になっている。ちなみに赤い部分は果実ではなく「果托(かたく)」と呼ばれるもので、つぶつぶの種になっている部分が「果実」と呼ばれているのだ。

出典:www.azom.com

捕まえた獲物をかみ砕く力強い顎があることがわかったアリの頭部

一見しただけではわからないアリの頭部も、電子顕微鏡で見るとこんな作りになっているということがわかる。口の部分は何でもかみ砕くようになっていて、単眼と複眼、そして触角がちゃんとある。

左右合わせて8本の脚を持つクモだってこんなに細々とした構造がある

昆虫には分類されない、節足動物の虫・クモだってぜひとも電子顕微鏡で見てみたい。脚の作りはもちろん体の様子、そして獲物を捕らえる目や口などがはっきりとわかって、ちゃんと細かいところまでスケッチができそうだ。

出典:www.pixcove.com

ありとあらゆる花の花粉を電子顕微鏡で見るとまるでウイルスみたい

ある時期になるとまき散らされる、スギやヒノキ、そしてあらゆる花の花粉を電子顕微鏡で見てみた。するとそれぞれに明確な特徴があるということがわかってくる。そしてこれらは花粉症の原因となるウイルスにもなっている。

チョウの翅がこんなにうろこ状になっていることは肉眼では決してわからない

草原をひらひらと羽ばたく美しいチョウの翅を電子顕微鏡で見てみると、うろこ状になっていることがわかる。さらにその表面には鱗粉(りんぷん)がびっしりとついていて、羽ばたいたときにパラパラと落ちるようになっている。

出典:www.cancer.gov

赤血球と同じように血液の中にいて侵入した病原菌を退治する白血球

体内に入った悪い病原菌を包んで殺すという役割を担っているのが、この白血球なのだ。これは赤血球とは色も形も異なっていて、血液の中になくてはならない存在となっている。そして、この白血球が作られなくなる病気を「白血病」という。

あらゆるものを構成する原子の正体が電子顕微鏡でやっとはっきりわかった

英語では「アトム」という、あらゆるものを構成・構築している要素がこの原子なのだ。これらは絶対に肉眼では見られないが、神秘的な雰囲気があふれている。そしてその原子を示すのが、元素記号というものだ。

ニキビや吹き出物をさらにひどくすると言われている厄介な顔ダニ

肌荒れやニキビの原因と言われていて、またの名を「デモテクス」という顔ダニも、普段ではなかなか気づきにくく、見つけにくい存在となっていて、顔の老廃物を食べて生きているのだ。

普段はさらさらしている砂糖も顕微鏡で見てみると大きな宝石に見える

甘さを出したい時に入れる「砂糖」は、電子顕微鏡で見るとまるで結晶や磨かれた宝石のような作りになっているのだ。これは決してシュガーポットに入っているだけでは気づきにくい。ちなみに塩やミョウバンもこれと同じような構造になっている。

リン酸カルシウムがこんなに美しい結晶となっているとは気づきにくい

カルシウムイオンとリン酸イオンで構成している、骨や歯を健康に保つ物質。血液にも表れることがあって、電子顕微鏡で見るとこんなに美しい鉱物のようになっている。ちなみに骨の70%はこのリン酸カルシウムで成り立っているのだ。

食中毒の原因になるとも言われている、サルモネラ菌

家畜の腸内、河川・下水など自然界に広く生息していているサルモネラ菌は、恐ろしい食中毒を引き起こす危険性がある。それを電子顕微鏡で見てみると、夥しい数があって、鞭毛できびきびと動いている様子が見られる。

出典:www.nisenet.org

キューティクルが集まっている、ヒトの紙の毛

ヒトの髪の毛は電子顕微鏡を通して見てみると、うろこ状のキューティクルが密集しているのがわかる。これらが剥がれてくると、枝毛、切れ毛の原因となって髪の毛がぼさぼさになってしまうのだ。

鱗粉を媒介する、蝶や蛾の翅

季節になるとひらひらと舞う蝶や蛾は、肉眼では決して見えない特徴を持つ翅で羽ばたいている。そしてその翅を顕微鏡で観察すると、鱗粉をまき散らすうろこのような組織が密集していることが分かった。

出典:news.nau.edu

節足動物に多い、たくさんの目が密集した複眼

トンボやアリ、バッタなどの昆虫に多い複眼は、多数の小さな目が集まってできた目となっていて、節足動物で一番発達していることが報告されている。ちなみに複眼を形成する個眼の数は1000個から1万個にも昇る。


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