エジプト旅行で必見のピラミッド!壮大な世界七不思議の遺跡
世界四大文明の1つの地でもある「エジプト」には、歴史を伝える「ピラミッド」という四角錐の王の墓がいくつかあることで有名である。今回はその中で特に有名な「ギザの3大ピラミッド」を始め、研究者によって明かされた事実を紹介する。
世界四大文明の1つの地でもある「エジプト」には、歴史を伝える「ピラミッド」という四角錐の王の墓がいくつかあることで有名である。今回はその中で特に有名な「ギザの3大ピラミッド」を始め、研究者によって明かされた事実を紹介する。
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エジプトを象徴する、現代でも謎に包まれた遺跡「ギザの3大ピラミッド」
エジプトが誇る壮大な王の墓・ギザの3大ピラミッドは砂漠の中でどーんとそびえ立つ
エジプト国内、いや世界中で有名な「ピラミッド」の中で特に素晴らしいのが、「ギザの3大ピラミッド」だ。これらのピラミッドは今から約4500年ほど前の、古代エジプト王国第4王朝の時代に造られたので、長い年月をかけて完成した圧巻な存在のピラミッドの前では、すぐに言葉なんて出ないはずだ。もちろんこれらは、1979年に世界遺産に登録となった。
先ほどあった3大ピラミッドの中で一番素晴らしいクフ王のピラミッド
紀元前2550年頃に造られ、高さは137m、1辺の長さは230mもあるので、これぞピラミッドの最高峰と言われている。平均2.5トンの石を約230万個積み上げて造られ、一番底辺に使われた石は15トン以上のものもあるとも言われている。
手前に墓を守る伝説の生き物・スフィンクスがあるカフラー王のピラミッド
3つの中で、真ん中に位置するピラミッド。紀元前2500年ごろに建てられ、高さは143m、1辺の長さは215mである。大きさはクフ王のよりも一回り小さいが、保存状態が大変良いため、エジプトで最も良いピラミッドとされている。さらにここで忘れてはならないのが、前にある全長57m、高さ20mの守護神、スフィンクスである。
第4王朝のファラオでもあるメンカウラー王のピラミッドも荘厳だ
三大ピラミッドの中で一番小さい規模を持ち、高さは65.5m、1辺の長さは103mである。このピラミッドの南側には、これよりはるかに小さい王妃のピラミッドが3つ建っている。なお、これも紀元前2550年前に造られた。
メンカウラー王のピラミッドには表面に刻まれた大きな傷があるのが特徴
先ほどの写真では気づきにくかったが、実はメンカウラー王のピラミッドには目立っている大きな傷があるのが特徴。これは12世紀にピラミッドを破壊しようというクルド人の国賊によって付いてしまった。
この世で一番古いピラミッドもあることを、忘れてはならない
またの名をサッカラのピラミッドとも言うジェゼル王のピラミッド
古代エジプト時代の第3王朝を統治していた、ジェゼル王によって、古代の埋葬地・サッカラに建てられた。エジプトの首都・カイロから30km離れたところにあって、紀元前27世紀に建てられたと推測され、世界で初めてのピラミッドとも言われている。
知りたい!ピラミッドはどうやって建てられたのか
ピラミッド建設は、農業の暇な時の対策に行う、公共事業のようなものである。
しかし、明確な建築方法は、現在でも解き明かされていない。
ここでは、考古学者が提唱している仮説をいくつか紹介する。
手順1:方角を定める
太陽を利用して北の方向を見つける方法や、星が登った地点と沈んだ地点を利用して北を探す方法などがあったと考えられている。
手順2:土台を平らにならしておく
固い岩盤の地面を選び、縦横に樋(とい)を作り、水をためて水平を定める計測方法。水位で岩盤を削り、最終的に樋を埋めれば水平になるが、他の方法もあったのではないかと述べる学者もいる。
手順3:石を切り出して、日干しレンガを作る
ピラミッドは日干しレンガまたは切り出した石を使用する。新王国時代になると、日干しレンガを作ったり、大きな石を動かしたりする作業風景があった。
手順4:石を運ぶ
大きくて重い石を運ぶためには、まず傾斜路を作り、負担が軽くなるように重い石をソリに乗せて大勢の人が引っぱったと考えられている。傾斜路を作った方法は、多くの科学者が研究中である。
ピラミッドには、まだまだ知られざるミステリーがたくさん!
ミステリーその1・これだけ大きなピラミッドは本当に墓なのか?
王が建てた建造物の使い道として、最も理に適しているのが「王墓」である。内部には死者を埋葬する部屋もあり、棺桶のような遺品もある。しかしその一方で、これまでどのピラミッドからも王の遺体が出てこなくて、副葬品や壁画もないことから、墓ではないという説も出てきている。でもその説を否定する根拠もない。やはりピラミッドは王族の墓として存在しているのだろうか。
ミステリーその2・いまだ解明されない「ピラミッドパワー」がある!?
まず、クフ王のピラミッド内で、生き物の死骸がミイラになったことから、ピラミッドの中はものは腐敗しないなど、神秘的な説が出ている。さらに、ピラミッド内部では、不思議なことに集中が増し、頭の回転が速くなるという説があって、玄室で瞑想にふける外国人客の若者がたまにいる。
まだまだピラミッドの、知られざる知識を大紹介!
出典:mayrsom.com
ピラミッドは身分の低い奴隷ではなく雇われた人によって建てられていた
ピラミッドを建てるのは、罪を犯して刑務所に収容されている囚人や身分が低い奴隷ではなく、雇った焼く0万人もの従業員によって作られていた。もちろん従業員には賃金をきちんと支払っていて、完成までにはおよそ200年もかかった。
どーんと構えているピラミッドは何と東西南北を正確に指している
じっくりと見ても、かなり立派で感動するピラミッドは、実は4つの面が東西南北を正確に示している。なぜこのような向きに造られたのかは、星や太陽の動きを正確に測定してぴったりと正しく、東西南北を示すようにしたからだと推定されている。
非常に高い位の神官を務めていたイムホテプが建築家となって築いた
古代エジプトの高級神官で、ジェゼル王にも使えていた。その上史上初のピラミッドと言われているジェゼル王のピラミッドの建築方法を考案して、建築家の才能を発揮していたが、内科医としての才能もあった。さらには国民を苦しめていたエジプトの飢饉を救ったという功績も残っている。
何とピラミッド内部にはヒエログリフ文字が全く刻まれていなかった
5000年以上も前のエジプトには、ヒエログリフという象形文字が使われていた。形状は様々なものを模っていて、今でも解読できる考古学者は少ないと言われている。しかしその文字は、残念ながらピラミッド内部には一つもないということが、明らかになってきた。
長い年月が経った今でもこんなに丈夫なのはモルタルと言う材質のおかげ
今でもあちこちの建築で使われている、セメントと水を混ぜた材料「モルタル」は、実ははるか幾千年前のピラミッドにも使われていたのだ。だけど当時のモルタルはセメントではなく石灰の粉と水を混ぜていたが、使ったことによって今でもピラミッドが現存されている。
間近で見ると毎日欠かさず丹念に石が積み上げられているのが伝わる
間近で見てみると、こんなにたくさんの立方体のような石がたくさん積み上げられているのがわかる。石の個数は何と約230万個もあって、1つの重さは2トンもあった。これを高い位置まで積み上げるなんて、なかなか大変でかなりの労力を要する。この光景は決して、遠くからや写真からではわからない。
ピラミッドと関わっていそうな王のミイラが発見されたことは一度もない
ピラミッドと言えばミイラが切っても切れない関係にあると思われがちだが、実は今までの調査で、王のミイラが発見されたことは一度もない、皆無だったという報告がある。この発表はまさに今までの常識が覆ったような感じだ。
ピラミッドの迫力を夜になっても伝える「音と光のショー」
夜になるとピラミッドをカラフルな光で照らして音と光のショーが行われる
毎晩2回から3回ずつ、3つのピラミッドとスフィンクスに、光が当てられ、盛り上げる音楽が流れる。闇の中に響く効果音と共に照らされるピラミッドとスフィンクスは、昼とは違う迫力がある。夏でも相当冷えるので、必ず上着を持っていくこと。
エジプトの古代遺跡を深く知りたいなら「エジプト考古学博物館」
ピラミッド及びその周辺で発掘されたものを展示するエジプト考古学博物館
カイロ中心部にある、歴代の君主・ファラオたちの財宝が集まることで有名な博物館で、もちろん、ツタンカーメンの黄金のマスクも展示している。エジプト観光に来た客でにぎわっていて、古代エジプト人の暮らしぶりがわかる道具などの副葬品や、宝飾品や財宝などが展示されていて、じっくり見るとなると何日あっても足りないくらいだ。
エジプト古代遺跡巡りでの注意点
ピラミッドのある地域は砂漠で熱いので、早朝に行った方がよい。
さらに、一番最適なシーズンは冬である。
昼下がりから夕方が一番熱いから、帽子やサングラス、日焼け止めは必須だ。
レストランや売店も少ないので、水と軽食を持っていくとよい。
時間をたっぷり取って、有意義な見学にしたいものである。
さらに、注意しておきたいのが、ピラミッド周りをうろついている、「悪質な商売人」である。
彼らは、ガイドや物売り、タクシー代わりのラクダをしつこく勧誘して、法外な料金を請求することが多い。乗る前に負けずに値切ることが重要。必要ない時はきっぱりと断ること。
また、ピラミッドは表面がかなり崩れてきているので、頂上を目指して登ることは厳禁である。
上空は風がとても強いため、吹き飛ばされて命を落とす人もいるのだ。
日本から、エジプトにあるピラミッドを見物しに行くには
日本からエジプト・カイロへの直行便が出ている
あちこちの外国へ渡れる、日本の国際空港から直行便で、エジプトの首都・カイロに12時間程度で到達できる。そしてカイロ国際空港に到着したら、タクシーかバス、あるいは地下鉄に乗って目的地に向かうとよい。西13kmへ移動すると、今回のメインテーマとなっている3大ピラミッドのあるギザにたどり着ける。